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68.小学校に泊まる

小学5年生の夏休み中に、3泊4日で小学校に泊まる宿泊学習がありました。

小学校は木造で明治からの相当古い校舎でした。
私達73名は2階の家庭科室という畳の細長くて駄々広い部屋で寝泊りします。これが恐怖との戦いでした。

奥の突き当たりの床の間には、おかっぱの着物を着た古い人形が一体置かれていて、お菊ちゃんは髪が伸びるとか伸びないとかいつも学校の怪談の一つとして話題に上がっていました。

幸い寝場所は相当離れていたので少し安心しましたが、目が合わないように…結果ずっと意識することになりました。

そしてトイレは1階にしかないため、夜は暗い階段を降りなければなりませんでした。トイレは暗くて穴が大きなボットン便所だった為、覗き込むと恐怖でした。深くて無限の暗闇が広がっていました。右の奥は花子さんが出るから危ないと噂があり、友達と声を掛け合いながら必死のトイレでした。

合宿は、ほぼプール、雨の日はバスケット。たまに川遊び、スイカ獲り…。

私はプールやバスケットはもともと大の苦手。
なので「恐怖と苦手」の相乗効果でげっそり疲れ切った4日間だったのを覚えています。

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