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お手伝いしたい思いは

保育園にも行ってなかった頃、母が夕飯を片付ける後ろ姿を見つけて、自分もやりたくなりました。母に脚立に乗せてもらって、スポンジに洗剤をチューっと出してもらうと、あわあわにして夢中で遊びました。お箸だけ一緒に洗いました。
母が台所を終わっても、時間を忘れて泡で遊び続けました。

保育園に行くようになると、ある時急に本当にお手伝いをしてみたくなりました。多分保育園でお手伝いのお話が出たんだと思います。母が洗っている茶碗や皿を私も洗ってみたくなりました。
私はやる気満々で、
「お茶碗一緒に洗いたい」
と言いました。いつもの通り、母は脚立に私を乗せました。
そして、いつもの通り箸だけをくれて、いつもの通りスポンジに洗剤をチューっと出してくれました。

あんなに食器を洗う気満々だったのに、いつの間にか、いつもの「泡と遊ぶモード」になってしまって、気づくと時間を忘れて長時間遊んでいました。
「まだ遊ぶの?」という母の注意にも似た声でハッとしました。

私はお手伝いをして、お母さんから
「お手伝いしてくれてありがとう。」
って言ってもらいたかったのに。泡遊びしたかったんじゃないのに。泡遊びになって夢中になりすぎて怒られちゃった。

なんだか悲しくて悔しくて仕方ありませんでした。
そしてそれは何度かあったけど、やっぱり私は泡遊びに夢中になって時間を忘れてしまいました。

いつしか、「お母さんに私の気持ちが伝わらない」という思いだけがあとに残ってしまいましが、こうやって今思い返すと、わかります。

いつもと同じように幼い私が「泡遊び」をせがむのに、途中から「お手伝いしたい気持ち」に変わっていたなんて、気づくことは難しいということ。

子供の心は日を追うごとに成長します。なので、ある日突然、子供が求めている思いと親の子供への思いがすれ違うということもあるのだと思います。

それが悲しいことに子供の心に「して欲しかったのにしてもらえなかった」と刻まれてしまうことなることもきっとあるのでしょう。

少しずつ掛け違えたボタンが、ゆっくり掛かっていくのを感じます。

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