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リモートによる海外オーケストラレコーディングについての所感。

初投稿になります。

先日自分のプロモートのために海外のオーケストラをリモートでレコーディングしました。
その時の気づきみたいなものをメモとして残しておこうと思います。

1 依頼

何はなくとも曲作り。
…なんだけど僕の場合自分を追い込んでしまおうということで先にブッキングをしました。

アメリカ、ヨーロッパなどの海外のコーディネーター、リモートレコーディングを行なっているスタジオを探して良さそうなスタジオがあったら英語メールを作成して見積もりを聞く…
みたいな事を繰り返しました。

割とどこのスタジオの人も優しくてレスポンスが良かったです。
中には返事をくれなくなったところもあったけど…笑

自分の大好きなサントラ「ハン・ソロ/スターウォーズストーリー」にも参加しているこちら

FourForMusic Ltd.

に依頼しました。僕の拙い英語に対しとても親切に対応して下さいました。


2 譜面準備

今回は(個人の依頼としては)初めてのリモートで、しかも僕の英語力だと現場でどれくらい時間を取られるか分からないので、

出来うる限り譜面を丁寧にわかりやすくすること。

が必須だと思っていました。軽視する人多いけど、他人に依頼する時楽譜を綺麗にすることは演奏のクオリティに直結するので重要なことです。
これは当然ですが国内で録る時も気をつけています。

今回は作曲してる時間よりパート譜作ってる時間の方が長かったかも…笑

3 リモートレコーディング

今回は万全を期すため通訳も依頼し、モニターするためのスタジオもお借りしました。
スタジオはこちら

Sync Studio

にお願いしました。

今回レコーディングする自分の曲はかなり難易度が高く時間がかかりそうだったので口出しはあまりせず、どうしてもというところだけ指示をする形にしました。

日本なら思ったところをすぐトークバックで指示を出せますが、今回は海外な上にリモート。
指示を一つ出すにも

「指示を通訳に伝える→通訳が現地に伝える→現地のディレクターが指揮者に伝える→指揮者が演奏者に伝える」

というながーい伝言ゲームが行われることになります。
間違って伝わる可能性もあるのでそれよりかは可能な限り現地の演奏者や指揮者の譜面に対する解釈を大切にしようと思いました。

4 成果物

それでも録音はギリギリでした。
本当にタイムアップ10秒前くらいに終わった感覚笑
録音できたものは正直に言うといい点、悪い点どちらもありました。

こちらが成果物の一つです。



その他にも録音、録画したものはこちらに置いてあるのでぜひご覧ください。


5 まとめ

・よくないなと思った点、反省点
一番はコミュニケーションに時間がかかるという点。
それにより細かいニュアンスまで伝わりきらないです。例え日本語でもリモートでこういうやりとりをしたら時間がかかるでしょう。

そして、それを考慮した上で(国内外問わずどの現場でありうることですが)やはり時間の制約と難易度とのバランスが良くありませんでした。
これは演奏者だけでなくこちらにも非があるべき問題だと考えます。

あと、今回は時間短縮と興味で打楽器を同じ箱で同時で録ったんですが…
さすがに打楽器は別の方が良さそうかなぁ。
少なくとも僕のミキシングの腕だと別録りのほうが良さそうです😅

・良いと思った点
やはり何と言ってもサウンド!!
広いスタジオでの厚い音、昔見ていた洋画で流れる音楽に近いような音が録れたと思います。

コーディネートを含めた依頼となっているのでブッキングなどはもちろん、細かい向こうでのスタジオワークなどはお任せ出来るのもいい点です。本当に楽。
そして料金もチャレンジしやすい金額でした。

気軽に取り組める時代がもう来ているので、
オブジェクトに寄って海外のレコーディングを選択する、というのは今後もっと増えていくと思います。

またチャレンジしますー!
録りたい方居ましたらぜひ気軽に声をかけてください。

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