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乳がん記録|術後1年経過、精密検査

がん宣告・部分摘出手術からちょうど1年経ち、精密検査がありました。どうも1月に行うつもりだったようですが、前回の記事の通り、大腸がん検診に引っかかったので、念の為の配慮ということでしょうね、2月に行うことになりました。

検査内容は、毎月の血液・尿に加え、エコー(超音波・両胸)、マンモグラフィ(両胸)、造影剤を用いてのCTスキャン(全身)の5種類でした。

タモキシフェンは早朝に飲み、造影剤のための朝食制限があり、取らずに向かいました。また、事前に水を飲んでおくことが大事で、出発前にしっかり水分を取り、水のボトルを持ち向かいました。当日の時間と検査の流れは事前に伝えられており、いつもより少し早めに着き、受付を行いました。

初めに、血液と尿を採取しました。これは毎月と同様です。

その次にエコーを受けました。同じ病院、同じ診察台ですから記憶が蘇りますね。昨年にがんの疑いがあり受けた組織診、担当医(現 主治医)が現れ、この超音波で位置を観察しながら太い針を腫瘍まで挿し込むというもので、大変な痛みを伴いました。今回はそのようなこともなく、女性の技師さんが丁寧に両胸の検査を行ってくださいました。

続けてのマンモグラフィーも女性技師さんでした。こちらも両胸で、横と縦にプレスして合計4回撮影します。縦方向は脇のリンパも含ませるようにプレスします。こちらは検診でも受けられるのでご存じの方も多いと思いますが、まぁまぁ痛い。ですが、大事な検査なのでギリギリまで耐えてがんばりました。

撮影後の着替えの際に、衣服の確認がありました。ブラはアジャスターが金属の可能性があるので省き、ヒートテックに薄手のニットのみ着用し、部屋の外の待合席で待機しました。

CTスキャンの検査は着替えずにそのまま受けられました。ベッドに仰向けになり、確か最初に位置決めの撮影があったでしょうか。また、過去の造影剤の投与後の状況についての確認もありました。次に、左腕の静脈に点滴の柔らかい針が刺されました。そして、でっかい注射器の様な容器に入った造影剤が頭上の機械に備えられ、点滴の針と繋げられました。機械式で投与が行われ、身体がぽかぽかしてきます。看護師さんが状態を確認した後、技師や看護師さんが部屋から出て、撮影が始まります。

CTスキャン、私は脳がかき回されるような感覚がするのでちょっと苦手なのですが、今回は大丈夫でした。息止めは、放送の指示に従います。視線の先に残り時間が表示されているのが良いですが、息止めを始めるタイミングは告知なしなので、やっぱり何だかアワアワとしてました。

全ての検査が終わり、最後に診察です。全ての結果が出ていました。

転移・再発みられず異常なしでした。毎月検査を重ねていることもあり、穏やかに結果を聞く1周年でした。昨年は家族連れで宣告受けたなぁとか、全速力で自分の命について考え続けたり、ホント大変だったなぁ…ってまた思い出しました。

「体調はいかがですか?」と聞かれて、「元気です」と答えました。治った後で忘れつつある右指を怪我したことを、(タイミング悪く主治医オペ中で対応不可と電話で告げられたことも)、すっかり伝えるのを忘れました。

小指、ちゃんと治りました。皮がめくれた跡がありますが、そこから指先に向け、かさぶたと古い表皮がごそっと一気に剥けたのです。すると、つるんとした皮膚が出てきました。治癒力すごい。

副作用のホットフラッシュもたまにありますが、寒い間はあまり出ないのでこれも忘れています。他に、この1年ホルモン療法と共に過ごして分かったのは、集中力が思うように続かないこと、少しイライラしやすいこと(このふたつは軽減傾向)、あとトイレが近くなりました(これは年齢からかも知れません)。センチネルリンパ節を取った方の右腕は、長時間使うとだるくなることもありましたが、今はほとんど感じません。

最後に、リュープリン注射を受けて終了です。

ご褒美のランチは好物を。

また、少々余談ですが、現在、歯の治療中です。全身麻酔による手術を受けると、酸素マスクで歯がダメージを受けるそうです。入院中、鏡で見て私もそう感じたのを覚えています。最近、詰め物が取れ、これをきっかけに通い始めました。昨年、歯科治療を受けようと考えていた頃に、乳がん手術が割り込んだのです。その後は静養も必要で、そのままタイミングを逃し、1年越しになってしまいました。

経過順調です。主治医にうっかり伝えた通りちゃんと元気です。乳がんの治療は7年〜10年間続くので、まだ1年目とも言えますが、新しい人生の1歳でもあります。

元気になった、ヘロヘロのうさぎさん(=入院中の私のアイコン写真)

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