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【映画】シャイニー・シュリンプス

Amazonプライムで映画を観た。
「シャイニー・シュリンプス」という、2019年に日本公開された映画だ。
良かった。
久々に素晴らしく良い映画だった。
まず、ゲイだけのチームで戦う水球の世界大会があることを、この映画を観るまで知らなかった。
LGBTQ問題も絡み、マイノリティへの差別意識がまたまだ根強いことや、その差別の中で彼らは日々戦い、悲しみ、怒り、結束し、でも笑いながら明るく生きている。
性的マイノリティではないわたしには一生共感することの出来ない感情を彼らは抱えているのだ。
わたしは、わたしの中にない感情に触れることの出来る作品が好きで、映画や小説や漫画を選ぶ時、あえてわたしからは一番遠いところで生きている主人公の作品に手を伸ばす。
知りたいからだ。
わたしにはない部分を持っている主人公が何を考え、なぜそのような言動をするのか知りたいのだ。
わたしはその作品に触れ、疑似体験することで、あたかもその主人公にわたしがなった気になる。
暗い作品の場合、わたしも一緒になって落ち込み暗くなるのだ。
自分以外の誰かになりたいのかもしれない。
普通に生きていたら、わたしはわたし以外にはなれない。
つまり、一つの人生しか生きられないということになる。
それって実につまらない。
どうせ生きているなら色々な人生を経験したい。
それが叶うのが映画や小説や漫画なのだ。
だからわたしは、暇を見つけてはそれらの作品に毎日触れる。
自分以外の誰かになりたいから。


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