見出し画像

仕事大好きだけど4月復帰をやめて1年育休とることにした

「早めに保育園にいれて、なる早で職場復帰しよう」妊娠がわかってすぐ、ナチュラルに思った。

キャリア思考ではないけれど、私は仕事が大好き。これといった趣味もな くて、社会人になって"働く"を覚えて自分の居場所を見つけ、生きやすくなったタイプだ。だから、自己承認に"働く"が紐付く部分も、お恥ずかしながらあったりする。

さらに妊娠がわかった後、偶然、楽しそうな副業にお誘いいただくことが続いた。うれしいけど、タイミングが超絶悪い。産みながら参加したいです! とお伝えしつつ、一旦お断りするしかなくて。頭でできないとわかっていても、現実を受け止めながらもやもやした。

そんなこともあり、できるだけ早く働く土俵に戻りたくて、当たり前のように産後半年の4月復帰を会社に伝えた。当時は半年休むのさえ長すぎると感じた。(産前の産休も通常より開始日を遅らせたし)

それから1年。
娘は5ヶ月になり、私はまさかの決意をした。

育休をまるっと一年とることに。復帰を予定していた4月から、9月の娘の誕生日前日まで延長することにしたのだ。

1月に入り「4月で育休終わるの物足りない」という思いが芽生えはじめた。自分のきもちなのに、びっくりした。

待機児童0に力をいれている地域に住んでいることもあり、保育園には入れそう。だから、当初の望みである4月復帰は、もう手の中にあるのに。

しかも私、ここに書いたように、娘の誕生で減った自分時間に参っているタイプ。娘就寝中は自分時間といいつつ、ベビーモニターから目がはなせず、ママスイッチのON・OFFがまだ上手くない。

自分時間の図。※娘がクリオネみたいなのは、スワドル(安眠着みたいの)


昨年末は脳内で、早く入園させたい vs そう思う自分に嫌気 の戦いが繰り広げられていた。

仮に保育園に行っても、娘を忘れることはない。でも、預けている間はお世話から開放されるし、そこは安全な場所であるはず。その間は安心して自分に集中できるはず。娘はかわいいけど、その世界線早く……と息切れしそうになる度に思った。

でも、保育園に入れたい理由を考えはじめると「私が働きたいから」「自分時間が…」と主語は自分で、そのわがままさに嫌気がさす。でも、娘のためにやりたいことを我慢するのも違うし。

親という人生のステージ、バランス感覚むずすぎる! と、頭が爆発しそうになり、、、あ、今いっぱいいっぱいだ……と気づく、を定期的に繰り返していた。(爆)

夫は産前から娘とお留守番する気まんまんだったけれど、想定外に2ヶ月からパパ見知り発動、私以外無理な状態に。夫婦共に地方出身で、時勢もあり実家に頼るのも難しくて

そんな私の心変わりのきっかけは、気持ちに余裕を持てたことが大きい。

その余裕を与えてくれたのは、区の一時保育と副業だ。特に、一時保育で完全なる自分時間をもつと、心と身体がめちゃくちゃ回復する。ずいぶんと娘がいる毎日に慣れたつもりが、実際はまだまだのよう。

そうして「副業でゆるく社会と繋がりながら隙間で働き、一時保育で月に1.2回でもリフレッシュできれば、育休1年いけるかもしれない」と今年のはじめ辺りから思い始めたのだった。


働くのが好き! とはいえ、育休を延長したいと思いはじめるくらいに、娘はかわいくてかわいくて。

どんどん身体は大きくなり、表情も増え、できることも日に日に増えていく。でもたぶん、4月から保育園に行こうと、私と過ごそうとそのスピードが変わることはない。何なら、保育園に行った方が社会的な刺激は多いはず。

わが家の話をすると、娘はひとりっこの可能性が高い。ということは、私にとってこれが最初で最後の子育てになるかもしれない。

しかも、育休は3歳から残り半年を使います! とかできず、取得できるのは今だけ。そう、今を逃すと、これ以上に娘とべったり過ごせる時間は人生の中でたぶんないのだ。

そこで、なぜ早く職場復帰したいのか紐解いてみた。

すると、その理由の8割は「自分の居場所がなくなってしまう不安」だと気づく。居場所とは、仕事的なポジションではなく、私自身が社会の中で『私はここにいる』と確認して安心するための概念としての居場所である。

実質その"居場所"を失った産休開始時、世界に取り残されたように思えて何度も息が苦しくなった。だから、仕事に戻って"居場所"を確保したいと無意識に望んでいた。

でも、"居場所"がない状態が半年を越えた今(産前の産休から数えて)そこに戻るのは4月でも9月でも大差ない、ととっくに気づいている。

そもそも、「働くことでしか確認できない居場所」は幻想で、安心できる場所なんかじゃないともわかっていて。(もっと精進せねば。)それでも、早く職場復帰したい願望はしぶとい。

もちろん、ベースは単純に仕事が好きなので、しっかり働きたいという気持ち。たくさんの人と一緒にプロジェクトに携わるのは楽しくて、きついことがあっても、人生の中心に仕事があることを心地よく感じる性分なのだ。

一時保育、副業と子育ての憩いカードも揃い、制度的には9月までは育休取得できる。たぶん保育園も問題ない。夫も私の選択を応援してくれる。早く復帰したい理由をたっぷり内観してみても、4月復帰がマストな理由は見つからなかった。

あとは、私が決めるだけ。

でも、考えれば考えるほどに、答えがでなくて。最後は「もし明日死ぬなら復帰 or 娘といる」どっち?? と自問したら、即答で「娘といる」だったので考えるのをやめて、復帰を伸ばすことにした。(また迷いはじめる前に、所属チームのボスにDMし話を前にすすめた。)

***

中盤、保育園に入れたい理由の主語が、自分で……と書いた。でも、結局、育休継続を決めたのも私。誰に助言された訳でもない。

自分の人生の主役は自分。でも、こと、子育てにおいての主役は、自分と娘のふたりになると感じる。でも、両者にとってベストと思えることを一致させるのはむずかしい。

親になるとは、そういことなのかもしれない。けれど、何か良い方法はないかとあがいてしまうし、自分を大切にすることも諦められなくて。

やはり、私はわがままなのかもしれない、と思う。でも、だからこそ、これからも悩んで模索して選択して、私たち親子・家族なりのこたえを見つけて行くんだろうなぁ。

延長した育休。その途中で、弱音をはくこともあると思うけれど、そんな時も含めて、娘との今この瞬間を堪能していきたい。

もはや娘の成長報告垢と化したTwitterはこちら💁‍♀️


最後に、育休の期間に正解はない。そして、子どもといる時間は長ければいい、というものでもきっとない。だからこそ、今回悩んだ訳だけど、この記事は育休1年ををすすめたい訳ではなくて。私の小さな決断のログとして眺めていただけるとうれしいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?