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ハーブティのブレンド力を上げるためには?

こんにちは。アロマトローグのクリストモミです。

今週はフィトテラピー(植物療法)のお話。

特にハーブティのブレンドについて、私が実践していることです。

どんなハーブを使っていますか?

アロマテラピーでも何でもそうですが
知識だけ持っていても片手落ちで
やっぱり使っていかないと覚えない。

ということで、ハーブに関しては
しょっちゅうブレンドして勉強を重ねています。

そこですごく大事だと思っているのが、ハーブは質が命ということ。
私は、丁寧に採取して乾燥してくれている
質の良いハーブを売る生産者さんから購入しています。

実は、パリのお店ではあまりハーブを買いません。
質のいいハーブが手に入らないから。
実際、かなり色あせたハーブが多いし
薬草店(エルボリストリ)では少量で売っていることが少なく
大量に買っても使いきれず、さらに品質が劣化する一方だから。

ネットで生産者さんから、
とてもいい質のものを直接購入しています。
あるいは、リヨン(他の都市にもあると思いますが)などの
薬草店で購入しています。

最初に「質のいい」ハーブを手にした時、ショックでした。
乾燥したハーブはすべて
色あせているものだと思っていたのですが
質のいいものは、色も濃く、香りさえも強いのです!

え?ハーブって乾燥しててもこんなにフレッシュなの!?って。

毎日のようにハーブティのブレンドしています

そんな質の良いハーブを単体で購入して
用途に合わせてその都度ブレンドしています。
一つ一つのハーブの味、色、薬効を確かめながら
ブレンドすることができます。
ブレンドするたびに勉強になりますね。
お友達やお客さんにもプレゼントしたりして、感想を聞きます。
喜んでいただけるととても嬉しいです!

その都度、用途に合わせてハーブを刻んでいます。
購入するときは、なるべくホール(全体)で買って
飲み方、抽出時間などに合わせて
また、強調したい薬効が効率的に出るように
刻む大きさを自分で調整しているのです。

理想のハーブティブレンドへの道

ハーブティには
症状を軽くするための「味より薬効」の飲み方と
美味しく飲むための「薬効より美味しさ」を追求した飲み方があると思う。
症状によっては、どうしても苦くなってしまうものもありますが
私はなるべく両立できるようなブレンドを心がけています。
美味しいけれど、薬効だってちゃんとある!
これが理想のハーブティです。

私のハーブの知識は
アロマテラピーの半分くらいかな。
まだまだアロマテラピーほどの専門性はないのです。
ですが、ハーブティは毎日飲めるので、
健康キープには欠かせません。
日々、研究して、
自分なりのハーブティレシピがいろいろできてきました。

ブレンド力向上のひけつ : ①市販のハーブティを研究

毎日のようにブレンドをしている他に
もうひとつ、ブレンド力向上のためにしていること。

それは、市販のブレンドを分析することです!
フランスはスーパーでもたくさんのハーブティが売られています。
いろいろなブランドのハーブティを買って、飲み比べしてきました。
効能別にたくさんの種類があって、何が入っているのかを見るのが面白い。
消化器系のハーブティにはフェンネルは鉄板ですね。
眠れるハーブティでは、やっぱりラベンダーとリンデンが人気。
免疫力アップには、必ずスパイスが入ってきます。
原材料を見るたびに、味が想像できるようになってきましたよ。

もうひとつ面白いなーと思うのが、ブランドごとの特徴です。
例えば、スパイシーなハーブティが得意なのはYOGI TEAというブランド。
結構な確率でリコリスで甘さを出しているのがClipperというブランド。
KUSUMI TEAはフルーツ多めです。
こういった大手ブランドは、すごく飲みやすいハーブティなのですが
実は「香料」を足しているところがかなり多いです!
中身に、リンゴやオレンジ、イチゴなどが入っていても
さらに香料を入れて、その味を強調しています。

今は、原材料はすべて書かなくてはいけない(はず)なので
香料が入っているかどうかは、見ればわかります。
あと、自分でブレンドしたときに
フルーツがどれくらいフルーツ感が感じられるのかわかっているので
それと比較してかなり強い時は、香料だなと思います。
個人的には、香料を入れずにハーブだけでブレンドしたいので
どうしても味や香りでは大手に負けてしまうのですが
その分、100%オーガニックのハーブティで勝負したいと思っています!
ま、勝負する必要はないですけれどもね(笑)。

ブレンド力向上のひけつ : ②自分にテーマを課す

で、敵(というより「先輩」かな)のブレンドを真似して傾向を掴んだら
あとは、自分でブレンドをひたすらする。
そのとき、例えば「消化をよくするハーブティ」というテーマを決めたら
さらに、その特徴を決めます。
「飲みやすいもの」とか「フェンネルを入れないで甘さを出す」とか
「スパイシーにする」とか「夜も飲めるものにする」とか。
そうすると、基調になるハーブが設定できるので
オリジナルなハーブが作れるかと思います。

私のハーブの勉強法は
✔️単体ハーブの薬効など、データを頭に入れる
✔️実際に単体のハーブの味・香りを使いながら覚える
✔️市販のハーブティから、効能別にどんなハーブが入っているのかを研究
✔️最初は市販のハーブティを真似て作ってみる
✔️自分のオリジナリティを出すために、テーマとポイントを設定して作る

こんな風に作っています。
これがブレンド力向上のための王道なのかどうかわかりませんが
右も左もわからなかったハーブブレンドが
かなりスムーズにできるようになりましたよ。
もし「使えそう!」と思ったら、やってみてくださいね。

このnoteでも、
みなさまにハーブティを飲む習慣を
おすすめできたらいいなーと思っています。

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