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サウジアラビア旅行【圧巻の聖地メディナ「預言者のモスク」】

アル・ウラの朝のホテル。
岩山が間近に迫っているのが実感できます。
前日に行った高台から見ると、小さめの岩山が集まっているエリアの隙間に、このホテルが建っている感じでした。
隙間と言っても、かなり広大な土地です。

さて、この日はイスラム教の聖地メディナに向かいます。
サウジアラビアは、自国内にメッカとメディナの2つの聖地を持っているのが自慢です。
メッカは今もイスラム教徒しか入れませんが、メディナは2019年秋から異教徒も街に入れるようになったのでした。今回の私の旅のメインは、メディナ訪問です!

バスでの移動中、道路の横にあった「ズバイダ・トレイルの砦の跡」を見学。考古学的地域なので、立ち入り禁止。

そばに1頭分のラクダの白骨が! 
添乗員さんによると、数年間ずっと同じところにあるようです。骨がすごく白くなってますね。

トイレ休憩場所にあったお店のお菓子売り場。キットカットやTwixなど、海外のお菓子あります。真ん中の段がサウジのお菓子っぽいです。デーツ入りのソフトクッキーなど。

冷凍庫に、日本のコンビニのようなモノを発見!ビニールカップに、氷と色付きのジュースみたいなモノが入っているようです。面白い(*^^*)

ところで、サウジアラビアで用意されているペットボトルの水は330mlぐらいの小さいモノが多かったです。水が貴重だからなんでしょうね。
日本のスタンダードサイズは500mlなので、いつも「小さいな~」と思いながら飲んでました。

ちなみにこのトイレ休憩の場所で、日本人の団体と鉢合わせしました。ビックリです!
東京にあるサウジアラビア政府観光局が、日本の旅行会社スタッフさん達を招待した視察ツアーのようでした。
これからサウジアラビア・ツアーをどんどん企画して販売して欲しい、ということなんでしょう。

私達の帰国後、池上彰さんのTV番組や「旅サラダ」等で、サウジアラビアが特集されてました。撮影隊も同じ流れなんでしょうね。

メジャーな観光地になる前のサウジアラビアに来れてラッキーでした(*^^*)

さて、移動途中で見たラクダ。野良ラクダはいなくて、ほとんどのラクダは飼われているそうです。

途中で見学した、ヒジャーズ鉄道の蒸気機関車。
こんな機関車を、映画「アラビアのロレンス」でロレンス達が攻撃してた訳です。
それにしても、広大な砂漠に鉄道を敷いたオスマン・トルコ帝国は凄いと思います。

そして、やっとメディナに到着!長かった…。
途中で見学やトイレ休憩もしたけど、5時間はかかったと思います。

メディナに着いたので、ツアーメンバーの女性はアバヤとスカーフを借りました。聖地メディナで観光スポットを巡るには、着ておいた方が良いということです。

そしてDAR AL MADINAH博物館へ。
イスラム教徒が沢山来ていました。子供の団体もいたので、社会勉強的な場所になっているのでしょう。
この照明がアラビア的でステキでした。

子供にもわかるようにか、模型が沢山ありました。マッチ人形のように素朴なんですが、可愛かったです。英語の説明書きもありましたが、アラビア語しかない展示もありました。

下は、メディナの「預言者のモスク」の模型のようです。高い塔が何本も建ってますね。

次の観光スポットへ行く途中で見た、王様とムハンマド皇太子の大きな看板です。2人の看板はサウジ国内の至る所で見ました。
2人だけでなく、初代のアブドルアジーズ国王も一緒に描かれている3人バージョンも多かったです。

ヒジャーズ鉄道のメディナ駅。今は博物館になっているようですが、修復中らしく、固く閉ざされてました。
この近くに大型バスを一時停止させて、大勢のイスラム教徒の団体が降りてきます。彼らは帽子が独特なのと、女性の服装を見ても、サウジアラビア以外の国から来た人達のようです。メディナへの巡礼者達の集団です。

メディナ駅の修復は進んでいるんでしょうか??と疑問になりました…。

ロンドンやNYのように、2階建て観光バスの停留所がありました!
すごーい(*^^*)


そして、ついに「預言者のモスク」の近くへ!
高い塔が何本も建っています。建物の手前に広大な広場があります。
でも、この写真に写っている広場に、私達のような異教徒は脚を踏み入れることができません。
1年前ぐらいは異教徒でも広場には入れたようですが、今はダメらしいのです…(T_T)
え~、残念すぎる。

別の角度から、「預言者のモスク」を見るために移動しました。
この写真の真ん中に写っているビルは建て壊しの最中でした。これらのビル(多分、ホテル)は、さきほどの広場に隣接しています。祈りの広場が手狭になり、拡張するために、まだ使えるビルを壊すとのことでした!
なお、拡張工事するために、ビル所有者からの言い値で土地を買い取っているそうです。多分、隣のビル(ホテル)もいずれ壊すのでしょうね…。
スケールが半端ないです!

ビルの右側に赤い重機が見えます。

歯磨き代わりにガシガシと噛む木の枝を道端で売ってました。

「預言者のモスク」に入るためのゲートの近く。
大きな傘みたいなモノがあり、陽射しを遮るために開閉するそうです。ゲート近くは畳んだ傘が並列に並んでいます。
この傘がとてもステキだったので、間近で見たかったです!

左の緑丸の中に、開いた状態の傘。右の紫丸の中は、閉じた状態の傘。

1年前に来た方のブログを読むと、先程の広場に入って傘を見ることができたみたいようです。羨ましい~。

そして、このテントは大阪の太陽工業が作っているそうです!
この会社のウェブサイトのTOPには、預言者のモスクの傘が一斉に開く動画が出ています。
この動画を初めて見た時、「うわ~、凄い!!」と思わず声がでました\(^o^)/ ぜひ見てみて下さい。

下記の記事に、太陽工業が作った大型アンブレラの説明がありました。

「一辺25.5メートル各の正方形をメインとした大型アンブレラは、あさがお形状のサスペンション膜構造で、折り畳み傘のような電動開閉システムを採用。テントの総面積は16万2千㎡に達し、複雑な模様を実現するには優れた加工技術が必要とされる。」

「施設が世界のイスラム信仰の中心でもあるため、テントを彩る複雑な模様はもちろん、純金メッキをふんだんに使った装飾部品など、日本の建築の概念を大きく越えたものとなっている。」

遠目から見ても、大型アンブレラは開いていても、閉じていても、とても美しかったです。

夕暮れなると、もっと幻想的な雰囲気になりました。お祈りが始まるというアザーンのアナウンスも流れます。
世界各地から来た人々が、何十人、何百人と、吸い込まれるように預言者のモスクのゲートへ入っていきます。

広場の方に戻ると、男性と女性に分かれて、列になって一斉にお祈りをしています。みんなが向いている方向がメッカです。
(向かって右側奥のビルが解体中のビル。赤い重機が見えてます。この広場を拡張するためです)

広大な広場のあちこちで、お祈りをしています。夜になり、照明と塔が美しく光ります。

とても美しかったです。そして、宗教の力の大きさを感じました。

ホテルに戻って、引き出しの中にお祈り用マットを見つけました。どこのホテルにも置いてあったようです。

床に置いてみると、1人が座って頭を垂れてお祈りできるサイズです。サウジアラビアの紋章ですね。おしゃれなマットでした。
なお、メッカの方向を示した印が机にあったようですが、私は気づきませんでした。(イスラム教徒はメッカの方向を向いてお祈りするため)

ツアーメンバーの方が後日、こんなお祈り用マットを購入されました。インテリアとして買われたそうです。
私も「欲しいなあ~」と思ったのですが、自宅のマットも断捨離したぐらいなので、残念ですが買いませんでした…(T_T)

部屋のテレビでは、メッカのカーバ神殿(黒い布に覆われた四角い建物)の周りを歩く巡礼者の人々を、24時間ずっと映すテレビチャンネルがあります。
人々はカーバ神殿の周りを7周するそうです。凄い人数ですよね(*^^*) 
ちなみに、このテレビはSONY製でした。

夕食のブッフェ。とっても美味しかったです\(^o^)/

スイーツも沢山あって、美味しかった\(^o^)/

「預言者のモスク」は本当に素晴らしかったです。

他の方(日本人)のブログで、預言者のモスクを一望できるホテルの部屋に泊まられた方の写真がありました。
イスラム教徒ではない日本人が、モスクを一望できるホテル、それもモスク・ビューの部屋に泊まるのは非常に困難だったようです。
でも、苦労されたかいあって、ブログの写真はとてもすばらしい眺めでした\(^o^)/ 

私にとっても、「預言者のモスク」は本当に圧巻でしたので、できればもう一度メディナに行ってみたいと思いました。

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