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【本音】私がライバー活動を無期限休止した理由

みなさんこんにちは。フリーライターのつじです。

遅くなりましたが、2021年は大変お世話になりました。2022年も始まりましたが、皆で頑張ってより良い世の中にしていけたらと思います。

SNSなどでもお知らせしましたが、私は本年の1月9日の配信を区切りに、ライブ配信の仕事を無期限休止することにしました。詳細を知らない方の中には「2021年あんなにコミットしたものをなぜこんなサクッと休止したのか」疑問に感じた方も多いかと思います。

今回は本音の本音。嘘偽りない私の気持ちを綴っていきます。

公に話した無期限休止の理由

無期限休止を決めた時、私が述べた休暇理由は以下になります。

1.配信を「したい」ではなく「義務感」でつけていた
2.配信の目的と目標を見つけつつも走れない心の疲労感
3.配信者ではない、つじともみとして過ごす時間が欲しい

 1.配信を「したい」ではなく「義務感」でつけていた

ライブ配信業はユーザーの入れ替わりが激しいため、ある程度の基盤を作ったり一定層のファンを得たりしても安定の確約はない。生き残るためには常に次のことを考えながら走り続ける必要があります。

1日休むと取り戻すのに3日かかる…という言葉があるように、数日間休暇をとると当月の目標達成のために、心身や時間を削ることになるため「気軽に楽しく」と言えなくなるのが現実。(時間をかけたら上手くわけでもない)

ファンと過ごす時間が楽しくても、投げ銭機能がある限りはビジネス。私はなかなか軌道に乗らず、でもある程度上にいきたい…という気持ちから配信が義務感に。

数日〜数週間の休みのみでは取り戻すのに必死になってしまうため、無期限休止を選びました。

2.配信の目的と目標を見つけつつも走れない心の疲労感

私がライブ配信で見つけた目標は自身の知名度アップとライブ配信に特化したメディアの設立、ライバーマネジメントを行うことです。

SNSのフォロワー数も微増し、メディアも準備も少しずつ進行。マネジメントも事務所と業務委託契約を締結してスカウトやマネジメントを行える環境を作れましたが、自分の配信で心が疲れて走りきれない、という現状に。

このまま疲弊してすべてが駄目になる前に、一回立ち止まろうと思ったのも休止の理由のひとつです。

3.配信者ではない、つじともみとして過ごす時間が欲しい

ライブ配信者の仕事は配信環境が整った場所で、視聴者に快適で楽しい配信を届けることですが、配信外でもやることは沢山。ここ1年、私は世間のステイホーム事情を抜きに、配信中心の生活になっていました。

配信者でいるために私生活や他の仕事を削っていった結果、私は人が抱く「楽しい」「大切」「誰かが好き」という感情を失い、何をやっても楽しいと感じず。人の言葉を信じることもできなくなってしまいました。

配信から離れてでも自分の心を取り戻し、肩書や仕事に囚われずに過ごせる時間と、共に人生を歩んでくれる人を見つける時間が必要と感じています。

公には言えなかった無期限休止の理由

先述でお伝えした理由はSNSなどで公にした理由とは別に、潜在的に感じていたこと・考えることもありました。私は以下の3点を感じながら数ヶ月配信を続けていたのです。

1.飾らない自分を受け入れてもらうために身を削っていた
2.本当のゴールはトップライバーになることではないと感じた
3.賢い人は卒業→次への発展を目標に配信していると気づく

1.飾らない自分を受け入れてもらうために身を削っていた

ライブ配信はファンと共に成長・拡大することが肝のビジネスなため、目の前の人に好かれ、ファンになってもらう努力をする必要がありますが、ここに心身を削ぎすぎると心を病んでしまいます。

2021年12月、私は大きなイベントで沢山の応援をしていただいたことがありましたが、なぜか全く心が満たされず…。この時、私は無意識にありのままの自分を受け入れられるために身を削っていたことに気づきました。

悲しいことに、心を削りすぎてしまいファンからの応援すらも「削った分の対価」としか感じられなくなってしまったのです。

ここまで心が削られたら誰も幸せになりません。しかし、私の心はそこまで削がれていました。

2.本当のゴールはトップライバーではないと感じた

私たち配信者は、配信アプリ内のイベントで上位をとったり目標を達成したりすることを目指しながらトップライバーへの道を歩んでいますが、近年、上の立場にいくライバーは、以下の4つに分かれるのではないかと感じたことがありました。(あくまで私見です)

・芸事やキャラクターに秀でた配信者
・数年単位で地道に積み上げて夢を叶えた配信者
・ライブ配信の世界に依存してしまった配信者
・多額の投げ銭をしてそのお礼で上に上がる配信者(例外のため語らず)

市場が抱くトップライバーのイメージは上記の2つですが、内情は3つめのライバーが多い気もしています。言葉選ばずに言うと「ライブ配信外で活躍できなくて依存せざるをえない」ライバーです。
(私も配信アプリの世界に囚われていましたが、外でも活躍するライバーさんを見て立ち止まりました。)

どんな世界でも輝ける人は素敵ですが、私は、この閉鎖的な世界にとらわれて視野が狭くなるのは嫌だと感じました(投げ銭で得た利益も永遠ではありませんしね。)

実は、ここに気づいた時から私は配信日数を減らし、自分自身の勉強や仕事を優先することにシフトしています。

それでも趣味で配信をすることにシフトしなかったのは、趣味やっても投げ銭機能がある限り仕事感覚に頭が切り替わってしまうからです。

3.賢い人は卒業→次への発展を目標に配信していると気づく

極論ですが、私はライブ配信の真の頂点はトップライバーでもなく、事務所でもなくプラットフォームを作った人だと考えます。つまり、賢い人は「プラットフォームの仕組みを自身の成長のためにフル活用する人」ということ。

これに気づいた時、私は「本当に賢い人はSNSなどで出会わないだろうファンと配信で出会い、ファンと共にある程度成長して卒業し、次のステップに進むのだろう」と考えました。プラットフォームの乗り換えも次のステップの場所でしょう。

このサイクルに気づいた時、私が目指す本当のゴールも「いつか辞める」と気づいてしまい。気づいたら「いつ辞めよう」と考えながら配信していました。(元々SNSで出会えない自分のファンを増やしたくて配信を始めたのもあります。)

例えやれることがあっても、辞めることを視野に入れて配信するライバーを応援するファンはいません。(虚しいだけですから)

私も、本当はプラットフォーム外(SNSやメディアなど)で活躍したい。

この気持ちを隠して配信できない不器用な私は、この理由が最後の決め手になり、無期限休暇の決断に至っています。

長くなりましたが、要約すると私の無期限休暇の理由は以下です。

・自分の身と心を削ぎすぎて心が疲弊してしまった
・配信アプリ内だけで大きくなって井の中の蛙になるのは嫌だと感じた
・辞めることをゴールにするのが賢い&自分の目指す姿もそうだと気づいた

私より頑張っているライバーさんには大変申し訳ありません。でも、幸か不幸かこれが私の本当の気持ちです。
(毎日休まず配信している方は本当に凄いです…)

今いる配信者と未来の配信者の方に伝えたいこと

今回は突然な無期限休暇をきっかけに、私が休暇を選んだ理由をお伝えしました。心の膿を吐き出してしまったような内容になってしまいましたが、ライブ配信を通して出会ったご縁や思い出、学んだことは沢山あります。

また、ライブ配信をしていなかったら自分のメディアを作る目標もできていませんでした。(今後は広い目線で業界を捉えてリリース準備をします)

こんな世界があることを知れた、というだけでも私にとっては学びになっているため、配信経験を後悔しているわけではありません。

しかし、どんなにライブ配信を極めていても、いち人間として何かができる、他で輝けるスキルがないとただファンから金銭を得るだけで終わってしまいます。

多くのライバーさんが居る中ですが、ライブ配信+何かを生み出せる、且つ配信アプリの世界だけにとらわれない人が増えてほしいです。
(そんなライバーさんをこれから発掘していきたい所存です…)

休みの期間は決めていませんし、もしかしたら私はもう投げ銭アプリで配信をすることがなくなるかもしれません。そうだとしても、それが私の人生においてベストな選択であったならば、それでも構わないと思っています。
(今回は辞める覚悟で無期限休暇を選びました)

やり残したこと、悔しかったこと、心残りもありますが、私にとってのゴールはライバーになることではなく「自分自身の名前を広げて、今より大きく自分の名前で働ける人になること」です。

寂しい思いをされている方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事を読んでも好きでいてくれる方がいれば、私の人生を応援してくださると嬉しいです。

それでは、また。

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