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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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ネタばらしした後が勝負

皆さん、ネタバレは受け入れられますか?

苦手、という方もいれば、OKという方もいます

しかし、最近の傾向を見ているとバレていた方がいいこともありますし、勝手にバラされてしまうこともあります

だからこそ、バレてもいいようにすることも必要だと思います

謎の少ない世界

昔の世の中は謎ばかりでした
例えば、テレビゲームの攻略法

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昔のゲームは「これどうやってクリアするの!?」のというものがたくさんありました

だからこそ、各々が「攻略法」を見つけたり、「攻略本」がでるまでひたすら頑張っていました

しかし、現在だと数日もあれば、攻略のヒントやクリアした映像すら出てしまいますし、ゲーム実況動画というのはネタバレそのものです

ネタばらしが受け入れられる

ネタばらしが受け入れられるのは、今に始まったことではありません

昔のドラマですが、海外の「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」といった刑事ドラマは最初に犯人が分かっています
これを小説の世界では「倒叙(とうじょ)」というそうです
ネタばらしの後の演出が大事になってきます

しかし、今はこうした分類を超えてネタばらしが受け入れられている時代だと思っています

先日、僕が感想を書いた映画「銀魂 THE FINAL」が何と鬼滅の刃の一位を止めたそうです

銀魂はすでに終了している作品です
メイキングを見る限り、オリジナルエピソードではなく原作通りの話をやることも分かっています

そう、すでにネタバレされている作品なのです

実は、鬼滅の刃も同じです
テレビアニメが人気をうけての映画化ですが、エピソードに関してはすでに漫画でネタバレしています

僕が3回も見ているえんとつ町のプペルも、絵本があるし原作者の西野さん本人がネタはらしをしています

このように最近のエンタメの世界では「内容が分からないものを楽しむ」一方で、「内容の分かっているものをいかに楽しむか」も文化として受け入れられていると思います

大事なのはネタバレした後

鬼滅の刃、銀魂、えんとつ町のプペルはすでにネタバレしている作品なので、安心して観に行く人が一定数います(僕もその一定数の一人です)

このように分かっているのに行きたくなるのは
・どんな演出があるんだろう
・あのシーンはどうなるのか
・原作にない展開はあるのか

という期待があるからだと思います

これを別の言葉に置き換えると「中身の濃さ」「おまけ」です

中身の濃さ

先に上げた映画をすべて見てきたのですが、とにかく中身がすごかった

どの映画も映像が素晴らしく、演出が「ここでこうするか!!」というポイントがたくさんありました

この「中身の濃さ」を期待して人は集まると思います

その中身が濃いほど、人は感動します

おまけ

鬼滅の刃は原作を読んでいなかったので(Wikipediaで何が起きるかは把握していた)、そこには気が付きませんでしたが、入場時に0巻をもらいました銀魂も特典(鬼滅の刃のイラストww)と映画のエンディングの後、プペルは途中にある細かい演出とエンディングといった「おまけ」がありました

この「おまけ」も人が期待するものです

逆にないと「何か足りない」とガッカリしてしまうケースもあります

人も同じ

今はコロナ禍で、人が出会いにくい時代です
なので、SNSやオンラインで人と出会うことも多いと思います

その中で「謎な人」「良く分からない人」に会うことをリスキーだと思う人も多いでしょう(僕は謎な人も好きですが)

だからこそ、SNSでも顔出しが増えているし、中々できないとされていた、本音を切り出したり、とにかくネタばらしをしようという傾向が多くなっていると思うのです

しかし、実際その人に会っていないので「会うとどんな人だろう」という期待も膨らみます
ネタばらししている人も、そういう人に向けてやっていると思います

そこで必要なのが「中身の濃さ」と「おまけ」です

これがあれば「あの人良かった」「もう一度会ってみたい!」となると思います

ネタバレが当たり前になってきた時代においては、期待以上のことを提供するというのは、エンタメだけではなく人にも必要なことだと感じます

まとめ

今やネタバレは当たり前になっています

そこで大事なのが「中身の濃さ」と「おまけ」だと思います

これは創作物だけではなく、人間も同じことです

僕も中身の濃い、さらにはおまけもあるような人間を目指していきたいと思いました

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