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下りエスカレーターに共通する特徴

これはもうタイトルそのままで、前置きの必要がないと思うので、さっそく本文に入りましょう。業種を会社と置き換えてもらってもいいと思います。なぜこれを書くのかというと、当てはまることがあれば「上りエスカレーター」を取り入れた方がいいという指標になるからです。

※注:言うまでもなく独断と偏見です。

見積もりが遅い

これは不思議と共通します。プログラム開発など、複雑な工数を計算するものならまだわかりますが、物品販売で普段扱っている商品でも、何日も時間がかかったりします。

以前、あるコンサルタントに聞いた話ですが、大手保険会社で問い合わせに対するレスポンスの速さと成約率の関係を調査したことがあって、その日に見積もりを返した場合と翌日に返した場合では、何倍もの差があったということです。もちろん、即レスの方が高いのです。翌日以降だと、さらに差は広がります。これは、営業経験のある人ならわかりますよね。問い合わせの時が、最も熱の高い時です。相手のタイミングを度外視して、自分のタイミングで仕事をしても、なかなか成果には結びつきません(商品内容にもよりますが)。

レスが遅い

見積もりが遅いことに類する話ですが、電話の折り返しやメールの返信等、とにかくレスが遅い。これは伸び盛りの会社にはあまり見られないですね(個人差はありますが)。伸びてる会社は、遅レスだと仕事が回らないというのもあると思います。

電話・FAXが多い

電話を極端に嫌う某有名人もいますが(笑)、確かに電話というのは相手の都合お構いなしに割り込んでいくものなので、緊急を除けば他の手段で代替したいものです。しかし、他の手段がない会社も多くて、何かにつけて電話、記録を残したい場合はFAX。FAXに対する返信はリファックスとか(この言葉は数年前に知りました)。外出していると何もできんじゃんと。

大型連休の前なんかは、各社の休み予定カレンダーのFAXだらけになります。でも、ほぼ各社同じなんです。せいぜい、飛び石の平日を休みにするかどうかの違いくらいで。納品などの都合もあるので、予定を知らせる必要はあるのかもしれませんが、なんで100%FAXなのかが謎です。社員も取引先もみんなスマホ持ってるのに。

横並び意識が強い

業界の中で、妙に横並び意識が強いのも、共通した特徴です。

先ほどの休み予定カレンダーもそうですが、普通にカレンダー通りで、中の平日を休みにするかどうかの違いしかありません。「うちはゴールデンウィークは6月に10日間取るんだ」というのなら取引先に知らせる必要もあると思いますが、全社横並びなのにFAXなんていらないですよね。

とにかく他社の動向に敏感で、他社がFAXだからうちもそうすると。それが、いい意味で競争心が表れているならいいのですが、他社がやってないことはやりたくないという傾向があり、結果、どこも同じということに。特に地方の古い業界に多く見られます。

10年以上、仕組が変わっていない

仕組みが変わらないのは、成長していない会社(業界)の特徴です。受発注の方法や商品配送方法、日常業務のフローなどが、10年どころか、30年くらい変わっていない業界もあります。御社はいかがでしょうか?

会議が長い

これは業界というよりも会社によるでしょうけれど、やたらめったら会議が長く、それがいわゆる「報告会議」になっているとか。一人一人が報告していると、長くなるし疲れるし業務に支障を来すし、いいことなんて一つもありません。

朝礼が長い

自分もそういう時期がありましたが、これはだいたい社長の訓示です。社長はそれでストレス発散しています(笑)。社員からすると、それが長いのは苦痛でしかないですね。

社員が顔出ししていない

これは会社によるので一概には言えませんが、自社サイトなどに顔出ししても、すぐに辞めるのでまた作り直さないといけない。楽しそうな顔を表に出すような社内の雰囲気ではない。そんなところでしょうか。社員が積極的に顔出ししている会社は、やはり社内の雰囲気もよさそうな印象を持ちます。「上りエスカレーター」は社内の雰囲気がいいものです。

上司への忖度が激しい

玄関に幹部社員が勢ぞろいしていて社長の車を見送り、姿が見えなくなるまで延々と頭を下げ続けるという会社があります(記憶に新しい実話)。

自分に対する見送りなんかに貴重な社員の時間を使わせるような老害がいる時点で、その会社の先が知れてしまいます。伸びてる会社でこういう光景は、個人的には見たことないし、そんなのやってる暇ないでしょう。「釣りバカ日誌」の鈴木建設の役員のような小者感(笑)。いや、スーさんは好きですけどね。

上司のツルの一声でちゃぶ台がひっくり返る

これも業種ではなく会社によることですが、上司のちゃぶ台返しはよくありますよね。それが、明らかに間違っている、会社の方向性とは違うということなら、ちゃぶ台返しは必要ですが、そうではなく、自分の好みでそれまでの社員の労力を一瞬で無駄にしてしまう老害がいるのも事実です。

これ、Web案件でも多いんです。「わからないから任せる」と言っておきながら、最後の段階でわからないのにケチを付けようとしてくる人。自分の存在意義をどうにかして示したい意欲満々。社員は、その人に言われるとどうしようもなくて、こちらに修正を依頼してくる。

それを、申し訳なさそうに言ってくるならまだいいですが、自分が言ったことをきれいさっぱり忘れて、「私も最初からそう言ってましたよね」と、議事録がないことを見越して平気で上司に同調してくる小者も、地方の役所あたりにたまにいます(笑)。

最後のは特定の人物を思い出したので書いただけですが、自分の会社にそのような「ツルの一声ジジイ」がいないでしょうか。その人が、この先10年くらい長生きしそうなら、転職した方がいいかもしれません。

幹部が50Gばかり

50Gとは、ここで書いたような「ITわからない50代文系オヤジ」のことで、それはそれで哀愁漂う感じがして愛しくもありますが、幹部がそろってITわからないようでは、会社の成長は難しいでしょうね。会社に50Gがいたら、まずオンライン飲み会でも誘ってみましょう。

以上、思いつくままに書きましたが、追加があればまた書きます。

自社のエスカレーターはどちらに向かっているのか、参考にして下さい。

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