強み「③目的に応じた物理療法の選択と使い分け技術」
当院の3つ目の強みは、
目的に応じた物理療法の選択と
使い分けが得意なところです。
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物理療法(電気)の使い分け
物理療法(物療)とは、
患部を手でマッサージしたりする
手技療法に対し、
電気治療器などを使用して、
患部に刺激を与えるような
施術方法のことを指します。
・
一見、接骨院と言えば
先生の手技ばかりが連想されがちですが、
物療は、ケガや痛みの回復を助ける上で、
非常に重要な役割を果たしてくれます。
当院では以下の機器を導入していますが、
それぞれに使い方や用途などが多種多様なため、
あらゆるアプローチが選択できます。
・低周波治療器(カイネタイザーKT-108)
・超音波治療器(UST-770)
・ポータブル低周波治療器(AT ミニⅡ)
・酸素カプセル(タイムワールド O2 Capsule)
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物療は、
インナーマッスル(深部の筋肉)への
アプローチであったり、
患部の血流改善、
筋損傷・靱帯損傷・骨癒合の促進
など、手技ではなかなか難しい回復を
早める効果が期待できるだけでなく、
小さい筋肉や深いところにある
鍛えづらい筋肉の筋力強化も狙えます。
・
物療の際に大事なのは、
症状や状態・目的に応じて、
機器の選択だけでなく、
その機器を使用する際に使用する
電気の種類や周波数、出力を
適切に選択していく事です。
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この微細な操作や設定を適切に行うことで、
早期回復に結び付けることができます。
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これが、物療の魅力であり、
接骨院に来られる患者さんには
あまり広く知られていないことでもあり、
習得も難しい技術でもあり、
その技術が当院の強みでもあります。
・
かつて手技療法中心できていたために
物理療法の詳しい勉強をしてきていなかった私が、
物療の重要性に気づいたのは、
前の職場の院長先生の施術効果を
目の当たりにしたことがきっかけですです。
・
前の職場は、
スポーツ障害を抱えた学生や、
スポーツで痛めた一般の方などが
多く来られる接骨院で、
プロのアスリートも来るような院でした。
・
そこでは、
症状の早期回復に特に力をいれていて
『何回までに改善させろ』
と常に言われていました。
・
そういった環境の中で、
その先生は、ほとんど手技療法を使わず、
物療中心の施術スタイルで
どんどん患者さんの要求に応えていきました。
・
物療自体も凄かったのですが
「例えセオリーとは違っていたとしても、
何をやっても改善させよう」という
強い気持ちが凄かったです。
・
そのため時々、患者さんの症状によっては
時間を気にせずに、改善していくまで
とことんやっている事もありました。
・
当然、短い時間で結果を出せる方が
良いに決まってますが、
相手の要求にこたえるために
打ち込む姿勢がすごく良かったので、
自分もその気持ちを
大事にしたいと思っています。
・
他の人から聞いた
その先生のエピソードに、
夏の高校野球の県予選数日前に
骨折した選手に物療を行ったことで
回復を早め、結果その選手が
大会で大活躍したというお話があります。
その選手は
チームの4番バッターで、
デッドボールにより
中手骨を骨折してしまったそうで、
何とか決勝戦には
出られるようにしてほしい
との事で来院されたそうです。
・
普通に考えたら
折れ方にもよりますが、
骨がつくまでに2~3週間はかかり、
手を自由に動かせるようになるには、
さらに2~3週間かかるところです。
・
決勝までは2週間弱
しかなかったそうなので
普通なら出場は無理だ
と判断するところですが、
患部を固定していたものを
その日のうちに外して
骨癒合を促進させる物療を始めたそうです。
・
固定していると復帰が遅れる、
関節が固まりバッドが握れないと
試合に出られないという事で
固定はしなかったそうです。
・
これが、良いという事ではなく、
完全にセオリーからは
外れているのですが
その選手のために最善だと
判断してそうしたとの事でした。
・
決勝まで毎日、
物療と患部外トレーニングを
行ったおかげで、
テーピングをしながらも、決勝戦に
出させてあげる事が出来たそうです。
・
結果、なんとその選手は
ホームランを打ったそうで、
さらにはその決勝にも勝ち、
甲子園に行き、
甲子園でもホームランを打ったそうです。
・
物療によって回復を早め、
痛みのコントロールが出来た事例
ということもあり、
エピソード自体もすごいですが、
その話を聞いてより一層
物療の凄さを感じたことを覚えています。
・
そんなこともあり、
私も物療について興味を持ってからは、
自分で勉強したり、
自分の施術がないときは
その先生のサポートに入って、
どんな症状の時にどういう物療の選択
をしているのかを見たり、
疑問に思った事は
先生への確認を繰り返して、
自身で実践と効果確認を
積み重ねてきました。
・
まだまだこの先生のレベルまでは遠いですが、
物療の可能性を知ってから学んできた知識と、
現場の鍛錬で積み重ねてきた
選択、使い分けの技術は、
当院の強みとして押せる自信があります。
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