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「キッチンの暑さ」について、スラスラと書く。

連日暑い。もう、嫌になる程暑い。

テレビをつければいくつもの地名とともに熱中症を警告するテロップが流れているし、昼間に外に出る用事があるとウンザリしてしまう。かといって、家に帰ったら帰ったで、クーラーの効いていない部屋に入る瞬間もしんどい。

しかし、最近私がいちばん暑さによる絶望感を味わうのは、料理をするときなのである。ただでさえ暑いのに、キッチンでフライパンや鍋やらを加熱して調理をするしんどさ。夏バテで何を食べるか悩んでいるところに、調理のツラさが追い打ちをかける。暑い思いをして作ったところで、食べてしまえば一瞬でお皿は空になる。そこまで考えてしまうと、ますます料理が面倒になってくるのだ。

それにしても、「嫌なこと」についてはどうしてこうも軽快に筆が進むのだろうか? noteで何を書くべきか、10分以上考えても浮かばないときだってあるのに、「暑い!!」という、いわば本能の部分に距離が近い文句については、いつもよりスラスラと書けてしまう。

できればもっと、自分も読者も心晴れやかになるようなことが書きたいのだが、その方が断然骨が折れるのだ。本当はこれではダメなのだろう。10分以上悩んだって、書くのがゆっくりになってしまったって、その努力を惜しまずに書いたことのほうが、読み手に心地よく受け入れられるものなのかもしれない。

スラスラ書けることが、スラスラ読めることとは限らない。そういうことなのだろうか。

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