読書メモ 「新装版 花田少年史 3」
「新装版 花田少年史 3」
一色まこと 著
講談社 2015年
注射を回避したはずの一路、春彦と身体を入れ替えたことで、とんでもない事態に巻き込まれてしまう。たしか第二巻で一路が「2〜3日オマケしとくよ」って言ってた気が…。あちゃー、マンダムの言うこと忘れたんかい。でも、マンダムの言うとおりこれは一路の「宿命」なのだ。
ワイルド化した春彦(一路)と息がピッタリな小笠原町子が最高。なるほど、小児科のナースか。
春彦は結局「こちら側」に戻ってくる。「オレはタワラなんか絶対しょわねえかんな!!」一路パワー、恐るべし。
この後、軽妙な『横溝くんの微笑み』からズシリとくるゴンパチのエピソードへ。絶妙な流れに唸る。
ゴンパチの話は、ダンナが一番好きだったんじゃないかな。私もこの話が大好きだ。序盤こそ笑わせるものの、シリアスな展開に流れ込むこのエピソードは『花田少年史』の中で大きな山場を作っていく。