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コミュニケーションの進化に本当に必要なものは?緊急事態宣言下で考えてみた。


あくまでも個人的感触ですが、人間同士の「接触忌避」みたいなものが、インターネットやSNSの普及拡大に比例するように、ここ何年かで急増しているような気がしています。


1.  なぜ接触忌避?

姉が長年保育士をやっているのですが、最近、親御さんの中には「お子さんを自分の肌で温めることをしない」方が増えているそうです。私の実家は石川県なので、冬はそれなりに寒いです。子どもの頃はよく霜焼けになって足の裏などが水ぶくれになったりしたものです。そんな状況なので、寒ければ親は子どもの手を自分の大きな手で覆って、息を吹き掛けながら温めたものでした。

私たちの子供の頃(ドリフ世代です)の常識からみると、信じられないようなことが、徐々に常識化してきつつあるような気がしてなりません。

そりゃ古い人間の言い草だよ、と一笑に付されるのかもしれませんが、それが50年くらいかけてじわじわ変化していくのなら「昔はよかったネェ」で済むのですが、せいぜいここ10年以内の短期間で急変しているような感覚。

ネットで世界中すぐに繋がれる世の中なのに、なぜそんなことが起こるのか。
ここ数年とても不思議に感じてきました。

人口が増えすぎて地球が迷惑がって減らそうとしているのか、人類自らの自己抑制作用なのか...。

2. コロナウィルス 感染症が収束したら、世界はどうなるのだろう?

この地球総コロナウィルス感染症体験の後に、道は別れるような気もします。

「やっぱり人はリアルに触れ合ってなんぼ」と痛感し、
ウィルスに負けないような免疫を手に入れて、自然の一部として地球と共存しようとするのか。

「ネットで繋がれるって楽だし、オンラインやリモートでいいんじゃない?ってか、接触するの怖いし」みたいなことが主流の世の中になるのか。

こういう時「未来少年コナン」を思い出します。
1978年に半年間、NHKで放映されていた宮崎駿初期のアニメーションです。

こちら第1話。

野生児そのもののコナンと、超管理社会で自然の恩恵から遠い未来人たちが対照的に描かれています。「残され島」という離島に暮らすコナンたちは、魚を釣ったり豚を捕まえたりして、貧しいながらも自然と共存して生きている。一方、大多数の人間たちは「インダストリア」と呼ばれる未来都市で、廃油からできたパンを食べて生きている。
人間は今、未来にどっちを選択するのかを問われているのではないでしょうか。

まぁ極論ですが(苦笑)

3. 今の状況とどう向き合えば?

人間の「思い通り」とか、「自由に」とかが、いかに軽薄な幻想なのかに、
このご時世で気がつくといいなと思います。
五味太郎さんのおっしゃるように本当に何が大事なのか、みんなで悩む機会なのではないでしょうか。

4. コロナが明けたらこうありたい

これも極論かもしれませんが、ネット上でのバーチャルなコミュニケーションって、結局のところ、マッチングの確率を上げていく位のことしかできないのかもしれません。(あくまでも素人考えですが)

今まで偶然出会っていた人同士が、必然的に出会えるようになる。
それ自体すごいことだと思いますが、それ以降は人間のリアルなコミュニケーションの領域です。
実際に会うなり買うなり参加するなりして、コミュニケーションから生まれたことを共有し合うのが人間社会です。それは実際に触れ合う、出会うことなしには成立しないと思います。
そこはデジタルには何もできない。
生き物じゃないんだから手の出しようがない。

コロナ明けには、そういった文明の利器の利点と役割をきちんと理解し、リモートとリアルの両方を生かしながら、人間関係を進化させていけたら最高だなと思っています。

そのために今何ができるか、無い知恵を絞りたいし、仲間がいたら繋がりたいなーと思っています。(まずはリモートで!)



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