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主観を、自分一人の力で手に入れたものだと思うなよ

信頼している先輩に、お店や事業の行く末について相談していた時のこと。

この進め方ではお店のメンバーに自分の主観を押し付けることになるんじゃないか、という不安があるという話をしたら、「自分自身が持っている主観は、色々な人との関わり合いの中で育まれたものなのだから、自分一人の力で手に入れたものではない」というようなことを言われて、とてもハッとした。

小さいチームながら、お店の代表という立場でいると、私の意見が「号令」や「決定事項」のように伝わってしまうリスクがある。私が意見を発することで、メンバーの考えていることや感じていることを抑圧してしまうのではないか?なんてことを考えてしまうナイーブさが、私にはある。

だからこそ、主観を伝えることに怖さを感じてしまうのだけど、こうやって私が感じていることも、お客様とのやりとりや、メンバーが作ってくれてる日常があるからこそ湧き出てきてるものだよなと思うと、主観すら私物化できるものではないな、と。

そういう感覚を共有していくことができたら、強いよな、と思いながらこのnoteを書いている。

お店のことを決めるときに、メンバーと意見を交換することを大切にしている。時間がかかるし、非効率な時もあるけど、飲食店はかなり意識をしないと、オペレーションは一部の人によって設計されるもので、メンバーはそのオペレーションをこなす役割を担う、という構図になってしまいがちだ。

私たちみたいに、カット野菜や、出来合いのドレッシングを使ったりせずに、手間をかける形でご飯を作っているお店は、とにかくやることが多い。セントラルキッチンもないし、チェーン展開もしていないので、本当に気が遠くなるほど、膨大な作業量に追われてしまう。

自分たちがそうしたいと決めてやってることだし、大切にしている部分ではなるのだけど、かなり注意しないと、その作業を追いかけるような空気感になってしまう。「やらねばオバケ」に負けてしまう。

だからこそ、お客様に届けたい価値が何で、どうやってそれを届けていくのかということをメンバーと共に考えていかないと、作業効率を優先するオペレーティブな飲食店になってしまう。

非効率だとしても、共に考え、共に悩むプロセスそのものが、tiny peace kitchenだと思うので、「効率オバケ」に負けないようにしたいと思う。

来月tiny peace kitchenが3周年を迎える。本当に色々な試行錯誤をしながら、今年もまた生き延びた・・・!という感覚である。だからこそ、私たちを生き延びさせてくれたお客様に感謝を伝え、共に祝い合いたいと思い、3周年パーティーを企画している。

(ここで突然の告知モード・・・・!)

tiny peace kitchen3周年イベント

■日時:2020/2/7(金)19:00〜21:30 入退場自由
■参加費:税込3000円(食事・ドリンク込み)
■場所:tiny peace kitchen(東京都千代田区平河町2-5-3 1F)

tiny peace kitchenお馴染みの料理の数々はもちろん、国産クラフト『生』ビールもご用意します。「ゼロウェイスト屋台ブース」をこの日限定でやったり、楽しいことをいくつか企画しています。皆様と一緒に楽しい時間を過ごせることを楽しみにしております。

気軽な立食パーティーです。当店をご利用いただいたことがない初めましての方も大歓迎です。noteを見てくれた方がふらっと遊びに来てくれたりしたら、嬉しくて泣いちゃうかも。

いつもは平日のランチタイムしか通常営業をしていないので、なかなか来ていただくことが難しい方も多いと思いますが、平日夜にやりますので、お仕事帰りにでも、お立ち寄りいただけたら嬉しいです。

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