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ナナナナ祭が終了して思うこと。

2018年7月1日から8日間、100BANCHという場で1周年の祭が開催されました。

100BANCH ナナナナ祭 〜ナせばナる、ナさねばナらぬ8日間〜
http://100banch.com/nanananasai/

その事務局として関わらせてもらって思ったこと。
「本当にこんな場所があるんだな」ということがまだにわかに信じられないです。

ビジネスモデルとか、KPIとか抜きで、「これがやりたい」っていうことを、本気でみんな実行するんだなってことを目の前で見てきました。

休憩してる時に、みんなで「こんなことできたらよくない?」とワイワイ話が盛り上がってると、ふと「あれ、やるなこの人たち」と、冗談ではないことに気づいて少しだけ尻込みする自分がいました。

以前友人とTHE LITTLE STREETという展覧会をやった時も、「あれ、これ全部やれるね」って感じたことがあって、私たちの財産は、「いろんな人が知り合いにいて、誰かに相談すれば活路が見いだせる」ってことに気づいたことがありました。

ナナナナ祭で言ったら、「しいたけは飛び、そうめんは流れる」というイベントとか本当にやってしまうんだもん。
しいたけをここまでして飛ばす意味とか正直ないし、祠が欲しいとなれば発泡スチロールで作っちゃうし、3Fから流す巨大そうめんも徹夜して設営して、ふんどし姿の人がバイクで発電してる風だけど結果全部手動だし。
ただ「やりたい」と「楽しい」という気持ちだけで、結果こんなに人が集まる。3Fで天上人(1Fで椎茸を供物として飛ばすと天上人が食べ物としてそうめんを与えてくれる、という設定。説明しててちょっと恥ずかしい)をやってた私たちもすごく楽しかったし、1Fで子どもの楽しそうな声が聞こえて、姿は見えないけどすごく温かい気持ちになりました。
これがナナナナ祭の36企画のうちの一例に過ぎないから凄い。

みんなとの会話の中で印象的だったことのひとつに、“新しい家族の形”がある、というもの。「◯◯さんの息子さん、俺らが面倒みますよ!」とハッキリ真顔で言うメンバーに、これを言ってもらえることで、どれだけの母親&父親が救われるんだろうと思ったり。

「労働・仕事・活動」というテーマを持った、「人間の条件」という哲学者の本(著:ハンナ アレント)のタイトルでやったイベントも考えさせられました。
「労働」は体を動かして得る対価、「仕事」はサービスなど頭で考えて得る対価、「活動」は自分のライフワーク。(ちょっとまちがってたらごめんなさい)
どれがいいとかではなく、バランスかなって思いつつ、これらの境界線が混ざり合うことがやはり私は幸せなだなぁと思いました。

100BANCHにいる人はメンバーも運営もそんな人が多くて、みんな働き過ぎって思ったけど、ここに来たい、やりたいって思っていて「活動」をやってるんだなって思いました。
このイベントには五体不満足の乙武さんが来てコメントくださったり、7/7の夜の「PHANTASM TOKYO」にはあやまんジャパンのメンバーが壇上でふんどし姿で踊る……と、この振り幅で同じ場所に人が集まる100BANCHが「まじヤベェ」って言葉汚くなるくらい面白かったです。(つまり最高でした。)

自分に重ねると、今フリーランスになって2ヶ月、いろいろ迷いながらも「労働・仕事・活動」が混ざってる感覚はあって、すごく充実感を感じています。
内省した時に夢として、大きな世界観がないことに気づいてガッカリして、そういうのを持つ人に強い憧れを持つ傾向があったけど、
椎茸祭の竹村さんが言ってた(あってるかな?記憶が曖昧)、「目の前にやりたいことがたくさんある」状態を片っ端からやっていくことで、なにか繋がっていくんじゃないかなと思いました。幸い曲がりなりにも編集してるんだから後でうまくまとめればいいやって。笑

祭りの最後に、ロフトワーク側の責任者である松井さんから
「大学当時にエッセイと言われてしまった卒論で描いた夢。それがこの一年で叶った、みんなありがとう」
とクールな松井さんの目から涙が流れた時は、こちらも感きわまるものがありました。

たどたどしくも「こういうことがやりたい」って伝えた時に、鼻で笑う大人じゃなくて、それを実現するにはどうしたらいいのかなっていうのを前向きに考えられるように私もなりたいなと思いました。

ちょうど先日、らっきょうスナック@清澄白河 をやった時、打ち上げで飲んでいて、「夢見る組と夢叶える組が大別できる」っていう話が出ました。どちらが偉いとかではなくて、一緒に仕事をするとうまく行きやすいと議論。
私は後者だな〜ってまたナナナナ祭でも改めて実感しました。

取り留めもなく書き綴った感じですが、なにかこの8日間のことを書き留めておきたくて自分用に。8日間の感想はただ一言、「あー楽しかった🌱」です。

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