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肚落ちしないと動けない私 と たましいのぶつかり合い

私が所属してる団体で、今年は自分の地域のリーダーを頼まれました。
と言っても、私は40代で、出席してる中心層は60~70代。
人生の先輩で、団体のメンバーとしても先輩の方たちをまとめるって難しい、そう思って始めました。

始まってみると、やっぱり難しい!
各議題につき、目安の時間を伝えてあるから、時間を考えて話してくれるのかと思ったけど、全然見てなさそうー。

気になる話題にはとことん、話し込みます。

その1つが、私が時間15分取っていた、今年の講習会の予算の議題。
うちの団体は、自分達が主催の講習会を秋に、自治体からの依頼講習を希望に応じてしています。依頼講習は料理のことや生活リズムのことが多く、自主企画は家計簿のことが中心です。

正直、料理のことなら皆関心があるから、人が集まりやすいけど、家計簿のことになるとさーっと人が引いていく。人を集めにくいのです。
私も係をしてる関係上、前年度自分の知り合いを呼んだけど、「料理の講習会ないの?」「時間があったら行く」という反応で、それも無理ないなと思っていました。

そこで、ある会員が「いっそのこと、家事家計講習会はしないって選択肢もあるかな」と言ったので、そこに乗って、「それもありなんですか」と言う。需要がないのにしても仕方がないという思いがありました。
依頼講習だけでもいいのではないかと。

そこで、話が長引いた。
自主企画の講習会はすべきと思う人が、「何でしなくていいと思うの?」と聞く。「依頼講習だけでもいいんじゃないでしょうか?」と答える。
そうすると、依頼講習だと、自分たちの伝えたいことよりまず先方の伝えたいことがある、その中で最大限自分達のカラーは出すが、それでも全てではない。自分達の講習会だと、自分達が伝えたいことを全面に伝えられる。
そういった内容だった。

講習会をしたら、自分達も勉強や学びになる。
目的と違っても、必ず受け取るものはある。
お金に関することで生の声を出せるところはそうそうない。

これは種まき。
種をまいても流れることもある。芽が出ないこともある。
求められないと言っても、求めてる人はいる。
その人とまだ出会えてないだけで、少ないかもしれないけど、必ずいる。

「この会に所属していても、家計簿をつけていない人もいる。
それはいいんですか?」と聞くと、
家計簿のことを伝えるのは私達の領分、受け取るのはお客さまの領分。
友の会に来て、何に興味を持つかは受け取る側が決める。

すごい信念だな。

私は肚落ちしないと動けない。
リーダーを引き受けて、リーダーとしての責任があるから、講習会はするつもりだけど、心からしたいとは思えなかったのです。
疑問に思いながらすることはできない。
私も、気になる疑問点は払拭しておきたい。

年下で経験が浅いので、会として毎年していることに対して疑問を持って、それをぶつけるというのは厚かましいことかもしれない。
でも、昨年、一昨年と動いて来ても、世間の反応のなさに、やる気がなくなっていたのも事実。それどころか自分の家計簿でさえ、それまできっちり付けていた方だけど、人に「付けても付けなくても、出て行くお金は同じ」なんてこと言われたら、確かにそうかもと思ってしまっていた。またある人からは、人生の最大の出費の一つ教育費は、学費と思って取っておいた中からボンと出したと聞くと、細かく付けなくても、色んなやり方があるんじゃないかと思っていた。

それを、家計簿の意義を強く感じてる人からの反論と言ったら。

「あなた自身が家計簿をつけていて、役に立ったと思えないから、それを広めようと思えないんじゃない」と言われた。
それはそうだ。
私自身、家計簿に対して、ブレている。


そう思うと、なんか泣けて来た。

何の涙なのか分からないけど。


最初は、責められてるような気がしてた。
でも、これは本当に純粋に私の疑問に対して、周り、特にある1人の人が答えたという形でした。

たましいとたましいのぶつかり合い


そう思いました。
ちょっとスピリチュアル的な言い方になるかもしれないけど、
本当に思ってることのぶつかり合い。


本音は人を傷つけない。


私は泣いてしまったんだけど、
責められて泣いたわけではない。

本当に疑問に思ってることに、
純粋に疑問に向き合ってくれたことに
なんというか
感激したんだと思う。


私の予定していた15分は軽くオーバーして、1時間40分くらいこの話に費やしました。

そこまで言うならと、
私が思ったのは、
「それなら、私今年はちゃんと家計簿を付けます」
そう宣言した。

家計簿をつけて、本当にそれが役立つ、人にも勧めたい、そう思うか試してみよう。


ここまで時間を費やして、心を砕いて話し合って、
「で、予算はいくらですか?」
と聞いたら、
「500円」「でも、利益出るという確固たる要因があるわけでないから0円」
と言われる。

へ?
毎年、あんなにみんなが一生懸命になって、時間を使って、全エネルギーを注いでる講習会が、そこまで利益取れてないとは…。

「これは儲けるためにしてないから」
興味を持ってもらうきっかけということなのかもしれないけど、そこまでのエネルギーかけて、こんなけ~?

って普通に利益を考える会社に勤めてた人間からしたら、へ?って思うけど、社会のためにと考える団体はそういうところは無頓着。そこではないものがあるんでしょうね。


それにしても、本音は人を傷つけない。

あらためて、そう思ったのでした。

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