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なかなか始められないあなたへ

勉強やダイエット、そして家事から整理整頓まで、
なにかをやろうとしたとき、
あなたは次のような壁にぶつかっていないでしょうか?

・始められない
・続けられない
・だらだらしてしまう

わたし自身、この3つすべてにあてはまっています。
そしてもし、あなたもこれらの条件に心当たりがあるとすれば、
自分はなまけものの資質を持っていると考えたほうがいいでしょう。

自分がなまけものであることを自覚するのは、
なかなかむずかしいことです。

「自分が『面倒くさがりや』だと思う人は手をあげてください」と質問すると、参加者のうち9割以上の人が手をあげます。
面倒くさいからと物事(たとえば仕事)を先送りすると、
比較的短期のうちにしっぺ返しがくるため、
面倒くさがりやには自覚症状があるのです。

でも、なまけものは違います。

わかりやすく、ダイエットを例に考えましょう。
たとえば、今日運動をしなかったからといって1日や2日で
何キロも太るわけではありません。
むしろソファに寝そべっているほうがラクですし、
短期的なストレスはほとんどゼロです。

しかし、こんな生活をずっと続けていると、
気づいたときはには何キロも体重が増え、
やせにくい体質になったり、健康を損ねてしまうでしょう。
ここからダイエットしていくには、
相当な労力を要するはずです。

つまり、
面倒くさがりのツケが短期間で雪だるま式に膨らんでいくのに対して、
なまけもののツケは長期的に少しずつ膨らむため、自覚しづらいのです。

しかし、なまけものであることを否定的にとらえる必要はありません。

そもそも「すぐ始められる」「ずっと続けられる」「だらだらしない」
という人のほうが珍しいのですし、
なまけものの資質はちょっとした工夫でプラスに転換できるのです。

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<始められない理由、続けられない理由>

それではなまけものな人が物事を
「始められない」理由と、「続けられない」理由を考えていきましょう。

まず「始められない」最大の理由は、動機付けです。

ひと口に動機付けと言っても、ここには
「内部からの動機付け」と「外部からの動機付け」があります。

たとえば、子どもが親から「将来のために勉強しなさい」と言われる。
これは他者から押しつけられる外部からの動機付けで、納得もできないし、
高いやる気を起こさせるものではありません。

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一方、日曜日に遊園地や水族館に行く。
これは内部からの動機付けなので、どんな早朝からでも喜んで出かけます。

このように、動機付けは内部から湧き起こるものでないと、
なかなか前に進むことができません。


では「続けられない」の理由はなにかというと、
強制力です。

こちらも内部と外部の両方で考えます。

たとえば、「毎日1時間走ろう」と自分にノルマを課すこと。
これは典型的な「内部からの強制力」ですが、
なまけものにはなかなか継続できません。

意志が強い人なら自分で課したノルマで守れるのでしょうが、
そもそも意志が弱いからなまけものになっているわけで、
われわれに自分で自分を律することなどできないのです。

そこで、なんらかの強制力を「外部」から持ってきます。
意志の強さに関係なく「やらざるをえない仕組み」を、
自分の外側につくってしまうのです。

専属のトレーナーを雇うとか、家庭教師を雇うといった例は、
その典型になります。

つまり、始めるための「動機付け」を自分の内部から、
続けるための「強制力」を外部から持ってきて、両者を組み合わせる。

こうすると物事はうまくいくようになります。

内部からの「動機付け」と、内部からの「強制力」(自己ノルマなど)で
動けるのは、意志の強い努力家だけです。

外部からの「動機付け」(命令)と、外部からの「強制力」で動くのは
奴隷のようなもので、ストレスがたまるばかりでなにも楽しくありません。

あくまでも内部からの「動機付け」と、外部からの「強制力」を
組み合わせるようにしましょう。

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<スタート>
【内部からの動機付け】   【外部からの動機け】
 〇楽しい           ✖納得できない
 〇やる気が出る        ✖やる気が出ない

<継続>
【内部からの強制力】    【外部から強制力】
 ✖妥協しやすい        〇続けざるをえない
 ✖長続きしない        〇型にはまるとラク


まずは、自分が「なまけもの」なのかどうかを知りましょう。

~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~

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