１１，ガラッとステキに年を重ねる！

ブレンド思考

子どもの頃の夏休みは気が遠くなるほど、長く感じたものです。
それが今ではボーッとしているうちに、ひとつの季節が終わっている。

１０歳の人にとっての１年間は１/10ですが、
３０歳の人にとっての１年間は1/30。
分母が変わるので、年を取れば取るほど、
時間が短くなっていくように感じられるんですね。

だからこそ、年を重ねれば重ねるほど、
丁寧に、大切に時間を取り扱いたいもの。
いつまでもステキで、美しく、魅力的でありたい。

その決め手となるのは美容だけではありません。
どんな年代の人とでも、自然にお付き合いできるかどうかです。

「いくつ？」「２１です」「ワッカーイ！」
この「ワッカーイ！」はやめましょう。
「ワッカーイ！」と言った瞬間、また思った瞬間、自分はおばさんだという
確固たる「セルフイメージ＝自分らしさ」を作り上げてしまうからです。
この癖をやめるだけでも、あなたはずいぶん若くなります。

大切なのは、年齢を比較することなく、同じ目線で話しをすること。

「休みの日はどう過ごしていることが多い？」
「なにをやっているときが楽しい？」
「最近、驚いたことってなに？」
「え？その言葉ってどういう意味？」
「それ、流行っているの？」
そんな風にして、自分より年下の人たちの「言葉」を、
年齢のフィルターを取っ払って、素直な気持ちで吸収しましょう。

私たちは言語によって思考しています。
だから「新しい言葉づかい」を知ることにより、
「新しい考え方」につながっていきます。
言ってみれば、どんどん『若い人』に変わっていくんです。
（変わり続けていった人は、反対にいくら年齢を重ねても
　「あなた、変わらないよね」と言ってもらえる人になります）

好奇心を止めないこと。
大人ぶった評論家になったりしないで、その時代、その時代の流行とか
雰囲気を、やわらかい心で取り入れていきましょう。

　　　　　　　　*

年上の人とお話しするときも同じです。
「今、私は○○歳なんですが、
私の年齢のときはどんなことを考えていましたか？」
「目の前に、私と同じ年の自分自身がいるなら、
どんなアドバイスをされますか？」

そんな質問によって年齢のフィルターを取っ払い、
素直な気持ちで言葉を吸収しましょう。
きっと宝物のような言葉や、考え方をいただけますよ。

"Wise men learn by other's harms; Fools by their own."
賢い人は他人の失敗から学び、愚かな人は自分の失敗から学ぶ。
（ベンジャミン・フランクリン）
という言葉があります。

お説教ものめり込んで聞き、消化し、自分のものにしていく気持ちで
毎日を過ごしていると、人生は『ひとり分』以上！
なにしろ、『まだ経験したことのない失敗』を
先に教えていただけるのですから。

自分の人生で出会ってきた、さまざまな人の顔の平均。
それが、その人の感覚において、美しいと思われる顔だそうです。
もしかすると、
さまざまな考え方がブレンドされればされるほど、
その人には誰もが魅了され、心を奪われるということかもしれませんね。
これからはブランド志向よりブレンド思考。

ガラッとPOINT
「知ってるふり」より、「知らないふり」をする。

～３０代女性のための心と体の健康アドバイザー～