自分が営業することで、誰かのお役に立てるかもしれない
2021年9月8日(水)の日記
終日在宅。
ずっと大雨。
「ライターやってんのに、肝心なときに、役に立たないよね私」
つい、我が身を省みてしまいました。
それはなぜなのか――。
実は先日、こんなできごとがあったんです。
お世話になっているPR会社のかたから、以下の情報をいただきました。
兵庫県某エリアの生産者さんたち6組が集まり、ひとつの野菜を復活させる運動をしている。
それがうまくいっており、栽培面積が4年間で2倍になった。
さらに料理人さんたちも巻き込んで、街の名物料理が誕生。大いに盛り上がっている。
そして「まだ広くは知られていないこのシーンを取材しませんか?」と。
その街にそんな野菜が採れるイメージはなかったので意外でした。それに、これまでのご恩にも報いたい。
コロナ禍で哀しいニュースばかり目や耳にする昨今。
未来を感じさせる、元気がもらえるめっちゃいいプロジェクトじゃないですか。
記事、読んでみたいな。
けれどもいざ自分で書くとなると、企画を提案できる場所がないんです、自分が関係するメディアのなかでは。
私はアウトローでロンリーウルフな人たちのインタビューをよくやっていて、共同でなにかするコミュニティの取材って、言わば管轄外。
顔も広くないですしね、デカいんですが。
これはお役にたてないな~。
そういうケースもあって、9月に入って新規営業を再開しています。
記事でお役に立ちたいのに、提案できるメディアがない。役に立たなすぎて悔しいじゃないですか。
ライターは、できるだけ多くのメディアとつながっていた方がいい。
取材を通じて素敵な人物や取り組みにスポットをあてられる。
メディアは良質な記事を配信できる。
読者は新鮮な情報をゲットできる。
情報を提供してくださった方の顔もたつ。
四方よし! エクセレント!
でもこのグランドスラムを実現するためには、つね日ごろから新規営業を絶やしてはいけない。
わかっちゃいる。
わかっちゃいるのだけれど、現状に満足してしまい、絶やしてしまうんですよねこれが。
さて、私が住む関西は、奈良と和歌山を除いて緊急事態宣言が9月末ごろまで延長しそうな気配。
近畿まで広げると、三重県も延長するようです。
いやぁ、厳しい。
関西は多くのエリアが商業圏。
ダメージがデカすぎます。
そんな窮状にある関西で私がお手伝いできる作業といえば、取材して原稿を書くくらい。
撮影もして記事に編んで「こんなにいいお店があるんですよ」「こんなに素晴らしい取り組みが行われていますよ」と伝えつつ、超微力ながら援護射撃してゆくしかない。
それくらいしかできない。でも微風なそれをするのが仕事ですしね。
いま正直、関西について書く仕事って「週刊大衆」だけなんです私。
オンラインで全国取材が可能になり、自分のなかで知らず知らず「地元に貢献する」気持ちが薄れていっていました。
Webの仕事を始めた5年前は「京都!」「関西!」ってローカル取材記事を連発しまくり、うわさが拡がってさまざまなメディアからご依頼をちょうだいできるようになったのに。
原点を忘れてましたね。
今月から元いた位置に立ち返り、地域密着メディアや、あるいは関西取材の記事を書かせていただけるメディアへ営業をかけております。
それで地元の誰かのお役に立てるならば、嬉しいです。
がんばろ。
そう、街の皆様からいただいた情報を記事にして口に糊している私どもライターにとっても、いまはまごうことなき緊急事態。
「ことばを紡ぐ」だのなんだの、悠長なたわごとは言っていられないよ。
▼吉村智樹▼
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