見出し画像

上松智樹のブランディングの強み02_アートからデザインの両方でアウトプットを考える

クライエントワークのビジュアルのブランディングをしながらプライベートではアート活動をしています。アート表現とはアーティストによって表現の仕方が様々なので自分でやってきた事を説明すると僕のアートワークはデジタルのコラージュをメインに活動しています。作業はデザインとは考え方を分ける為に全て即興で制作してきました。即興とはイメージ又は写真を見てそこから想像して新しいイメージを組み合わせるような流れで作品と会話するような感覚で作業を進めています。自分を表現したいとゆうよりも自分でも見た事がない様な新しい世界を見てみたいとゆう好奇心の方が強いので実験的な要素が強いです。お陰でお客様からも新しいやり方で表現したいとゆう依頼も増えたり、自分の中のイメージのストックライブラリーも増えてクライエントワークの表現出来る幅も広がってきました。ただアート表現はそれなりの特性があってクライエントワークで機能するものと機能しない物もある事を感じるので今回はアート表現の特性を書き出してみたいと思います。

アートに向いている表現
1) 感情や心の中を表現
2) 文化的な表現
3) 抽象的な表現

アート表現は感情またはシュールレアリズムの様な内面的な心理表現に向いています。怒り、悲しみ、笑いなど流動的な感情はアート表現に向いています。メディアはSNSやブログに適していると思います。最近のSNSは広告が80%以上を占めているのでアート表現は目立つ傾向があります。今後AIが発展して今より更に情報がフォーマット化されていくと予定不調和のアート表現は更に目立っていくだろうと予測されます。目立つのはデザイン的な表現よりノイズがあったり荒々しさがあるからだと思いますが、それを発信者側も理解しながら情報を発信しないと面白いコンテンツを作るのは難しいと思います。綺麗で当たり障りないことはAIが出来る時代が来ているのでそこから掘り下げて、良いところも悪いところも人間らしい側面を出して信頼を得ていく事に独自性の価値がある様に思えます。

挑戦者のココロイキ キービジュアル_A案

文化的な表現はアート表現では得意とする所です。特に即興でアート制作する時にイメージを言葉ではなく音の様なリズムで理解しながら組み合わせる事があるのでデザインの言葉的な表現より画面全体に動きが出て音楽や文学との相性が良いです。言葉で考えない分、発想力も広がる部分もありますが、ビジュアルだけで見ているので画面的にインパクトが強くなるのはアート的な表現の特性だと思います。

抽象的な世界もアート表現は得意です。人生や会社のヴィジョン等はアート的な表現が向いている事もあります。具体的な事例として僕のアートワークを使った「挑戦者のココロイキ」とゆうメディアを紹介します。会社の理念を提案しているコピーライターの大野さんが理念を作る前に経営者の方にインタビューをすると皆様それぞれの人生で挫折や葛藤がありその過程を経て理念が生まれるので、理念を作る前のインタビューこそが人を惹きつける魅力やドラマがあるのではないかとゆう発想から生まれました。「生きる意味の多様性を伝え、多くの「生きる」を肯定する」とゆうコンセプトで経営者の方の人生を深掘りしたインタビューを記載しています。大野さんからは経営者の光と闇の部分を浮き彫りにして全てを肯定するような一歩踏み込んだ内容のサイトを作りたいと言われました。人生の光と闇みたいな世界観をデザイン的に処理しようとするとグロテスクになったり、世界観が固定されてしまう可能性があったり又は保険会社のトップページの様にリアリティーがない安っぽい世界観になってしまうかと思いました。これはアート表現の方が世界観が出しやすいと思いました。

挑戦者のココロイキ キービジュアル_B案

後は大野さんのメディア自体にエッジを出したい気持ちは分かったのですがどれぐらいのトーンでそれを表現したいのかは最初依頼を受けた時には100%分からなかったので提案しながら共通するエッジ感を詰めていきました。アートワーク制作は時間がかかるので100%完成するよりも途中のプロセスをシェアする事でお互い齟齬がない感覚で進められる安心感はありました。このようなバリエーションを提案しながらアートワークを詰めていくのはデザイン経験もある強みかと思います。最終的に大野さんはAとBで悩まれてA方向を決めたのでA方向にもシャープさと光の輝かしい部分を付け加えて光と闇の世界のコントラストを強めに調整していきました。

挑戦者のココロイキ キービジュアル_C案

この様なプロセスでクライエントワークでは右脳と左脳を使い分けながら顧客に合った世界観を提案しています。アート的な表現を取り入れたい方や新しい表現に興味がある方はお気軽にご相談下さい。

大野さんのココロイキのWebサイト
https://c-cocoroiki.com

上松智樹のWebサイト
https://tomokiuematsu.com/home


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?