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イヴ・サンローラン展とインド細密画を観てきた話

実は10/28~30まで、がっつり予定を詰め込んで東京遠征をしてきたので、行ってきた場所などで感じた色々なことをまとめておきます。
以前↓のnoteはその予定の一部。

インド細密画ー府中市美術館

夏終わりくらいにX(Twitterって言いたい)で見かけた「インド細密画」が気になっていたんですが、自問自答ファッション教室の会場近くにある府中市美術館で開催だったので、せっかくだし朝イチで行ってこよ!!!(朝の新幹線に乗れば間に合う)って強行して行ってきました。
(昼食はバス待ち時にカロリーメイトで済ませるとか、教室に間に合うギリギリのスケジュールを組んだので、もっとバッファがほしかった)

土曜でしたが混雑もなくてじっくり観れました。

FGOのおかげですっかりインド村(たまにギリシャ)の住人になってから、翻訳された原典に手を出したりしていましたが芸術の文化って意識しないとなかなか触れない部分だったりするので、こういう機会はなるだけ足を運びたいと思っていたのでうってつけじゃんラッキ〜〜〜!な気持ちで勇んで行きました。
(歌舞伎も観たかったけど遠征費という出費に頭を抱える日々)

インド刺繍とか手芸・工芸の方は割とハンドメイド界で見かけるのですが、インドの絵画の方ってあんまり詳しく見た事ないな(本についてる挿絵みたいなもので絵柄の感じは想像ができるけれど)と深く考えずに行ったのですが、行って良かった〜〜〜〜〜!!!という気持ちで帰ってきました。良かった。語彙がしんじゃう。

そもそもインド細密画ってなんぞや?ってところなんですが、

日本やヨーロッパで多くの絵画が生まれたこの時代、インドでは、手にとって楽しむ小さな絵が盛んに描かれていました。
(中略)一辺20cm程の小さな画面の奥には「見る人と絵が一対一で対話する」という絵画観があります。
絵は見る人に語りかけ、見る人はじっくりと味わう。
画家の名が表にでないのは、描いた人よりも「見る人」が大切にされたからです。
インドには、日本ともヨーロッパとも全く違う、絵画の世界があったのです。

インド細密画 府中市美術館

見る人のための絵画だから、大きいものである必要がなかったってことでしょうかね。確かに、大きなものを見つめるより、小さなもの・小さな世界を見つめる方がより集中できる気がします。
画家の大きな油絵を列をなして大衆が寄ってたかってみるような著名な絵画、ヨーロッパを舞台にした映画でもよく見かけるでっかい肖像画とは全然ベクトルが違う感じですね。
見る人が主体だから、描く人の名前は出ないっていうのも驚きでした。確かにどの絵画も画家の名前も絵画の固有タイトルもなかったです。
有名絵師で名前を売る世界とはまた全然価値観が違ってたんだな…今のご時世、どれだけ自分の絵柄と名前が売れるかみたいなところがありますし。
いやぁ、世界の価値観って色々だなぁ…

小さくて色鮮やかな絵はある意味宝石のようで、よく見ようとすればするほど絵に入り込んでいくような感覚があって面白かったです。
見る人が自分の手の内で楽しむためという感覚は、現代だと漫画とか…そういうものとも似ているのかなと思ったり。

仏教の始まりだったり、何かと日本に所縁のある国なので1回行ってみたいなと思いつつ、幻想と妄想のままで居ても良い気がすると思いつつ(この考え方はイヴ・サンローラン展での気づきに基づいたものなので後述します)
手軽に雰囲気を楽しめるカレーを食べに行こうかなと思います。

ちなみに、箔押し表紙が煌びやかな図録も買ったんですが、図録に載ってる写真の方がでかい!と思うくらい実物がめちゃくちゃ細かいし小さいものがいっぱいある。笑
彩色豊かなのに細かすぎるんだけど何を使って描いたんだ…?って始終思っていました。絵が小さすぎるからギリギリまで近づいて観てくださいって展示物の注意事項初めて見たよ。行ける人は実物の細密さを実際見てほしい。

日は変わって10/30。

間の10/29は友人とTDSでDハロを楽しんでいました。うっかり初めて連れて行かれたレイジングスピリッツで教室の記憶が全部吹き飛ぶかと思いました、2度と乗らん

イヴ・サンローラン展ー国立新美術館

初めての国立美術館。素敵なところだった〜!

国立新美術館に行く直前に表参道を歩いてきたんですが、ハイブランドのショーウィンドウ眺めてるだけでも癒されました。いつか入りたい〜〜〜〜まだ勇気が出ない。

いざ、展示へ。
月曜日だったせいか、思ったより混雑していなかった感じでちゃんと展示が見れました。
正直、ハイブランドの展示を間近に観るなんて初めての事だったので戦々恐々としていた部分があるんですが、センスがぶっ飛んでる世界に飛び込んで良かった〜〜〜〜〜!って泣いた、本当に泣いた。

イヴ・サンローランのコンセプトを知った時から心に刺さって抜けない
デパコスの側面しか見てなくてすまなかったサンローラン様……
展示されているマネキン達が美しすぎて、2時間でも短いくらいだわ…もっと眺めていたかった。

撮影OKな壁面。あまりにも美。

世界各国の模様や伝統衣装を取り入れた作品も多数展示されていましたが、本人は至ってインドア派で、たくさん集めた資料や書物から遠くの地を妄想・空想を旅していたという学びを得ました。
確かに、現地に赴くことは憧れに近づくとも言えるし、現実を知ってしまうという事でもある。良い事ばかりでないこともある。
それなら、永遠に空想の中で、幻想で閉じ込めておくこともまた表現の一解釈だと思うのです。現実を観た時に熱意を失ってしまう可能性だってあるし、それならワクワクしている妄想を自分の中に作っておくだけでも良いのかなとも思うのです。

ロイヤルブルーが好き、いつでも身につけたい色

この展示を経て、サンローランの服飾も調べてみようと思いました。
コスメだけじゃなくてね…
シャネルが自由にした女性に力を与えたイヴ・サンローラン…今を生きる私達の現在にも、知らず大きく影響を与えた人だったのだろうなと思います。

お土産にポストカードを買いましたが、受注生産になっているトートバッグを買おうか悩んでいます。現物、内側ポケットも付いてたし、裏生地も素敵だし、持ち手が合皮で持ちやすかったし…バッグを見直さないとなぁ。

購入した図録

余談:荷物を軽くしておいて良かった〜〜〜
どちらの展示でも図録を買ったので、キャリーバッグに詰め込んで地元に帰りました。

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