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期待、信用、信頼の永遠ループ(1/3)「期待」

僕のモチベーションの一つに、「ヒトからの期待」というのがありまして、期待をされると頑張れるというか、期待をされないと頑張れないという体質のため、人一倍ヒトからの期待に敏感なのですが、今回はその「期待」から始まる「信用」そして「信頼」のループについて、3章に分けて書いていきたいと思います。

第1章は「期待」について、書いてみます。
皆さんに何か少しでも考えるきっかけになりましたら嬉しいです。

期待とは

そもそも期待とは何でしょうか。goo辞書での説明は以下の通りでした。

【 期待 (きたい) 】
あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。当てにして心待ちにすること。 (goo辞書より)

何らかのことが実現するだろう、と望みを持つこと、つまり、相手との未来の関係において「今実現できていない何かを、一緒に実現できそうだ」と言う考えを持つことを「期待」と言い、それが叶わないと「期待外れ」と言われてしまうわけです。

期待はしてもらわない方が良いのか

ヒトから期待されると、期待に応えないといけません。期待に応えられず、「期待外れ」と言われてしまうリスクも大いにありますので、「最初は期待をされない方が良い」「まずは期待されないところで実績・成果を出して信用してもらう」といった意見もよく聞くのですが、僕は「期待してもらえるならば、期待はしてもらった方が良い」と思っている派です。

期待されていなかったけど実績・成果を出した場合、最初の実績について期待されていなかったため、「とりあえずハズレではないことは分かった」というくらいの「信用」を得ただけで、「安心して次もお願いしよう」という「信頼」までは得られていません。
一方で、最初から何かしら期待してもらった上での実績・成果を出した場合は、「信用」はもちろんのこと、「信頼」も同時に得られてしまいます。

ですので、ヒトから期待はしてもらった方が良いと僕は考えています。

初対面のヒトから期待をしてもらう

ヒトから期待してもらう上で、一番肝心なのは初対面の時です。初対面ですと、当たり前ですが、相手は何も自分に期待していません。ニュートラルな状態です。もちろん、間に紹介してくださった方などがいる場合、その方との人間関係で少し事前情報が相手に入っていたり、それまでの過去実績によっては、全くのゼロスタートというわけではないこともありますが、それでもほぼ「期待」はされていない状態での関係スタートになります。

でも、この初対面の時こそ、最も費用対効果よく期待してもらえるチャンスだと僕は思っていまして、何か少しでも相手に期待してもらえることは無いだろうか、ということを探すようにしています。

とは言っても、初対面であまり根掘り葉掘り話を聞くこともできませんので、限られた初対面時間の中で僕が意識していることは以下の2つです。

< 初対面の方に期待してもらうための行動 2つ >
1. 相手がこれから何をやりたいと思っている人かを確認する
2. 相手のやりたいことに対して、自分が何ができるかを伝える

期待とは、相手との未来の関係において「今実現できていない何かを、一緒に実現できそうだ」と思っていただくこと、ですので、相手の過去、自分の過去はあまり関係なく、未来において相手に期待してもらえる何かができるか否か、という点だけ気にするようにしています。

例え自分が直接力になれることがなかったとしても、少なくとも相手がこれから何をやりたいと思っている人なのかを初対面で知っておくと、その後色々と関係のない別の偶然の出来事や人間関係から、その方の未来に役に立てることが急浮上してくることもありまし、「自分が何ができる人なのか」を相手に伝えておくことで、相手から別の件で期待をしていただけることもあるかもしれませんので、初対面で確認すること伝えることは、この2点で充分ではないかと思います。

"期待以上"のために不良少年になるのか

初対面で少なからず何か期待をしてもらって、でも「期待外れ」と言われるのは避けたいです。その「期待外れ」のリスクを回避しようと、ビジネスの世界などで耳にするのは「期待値調整」と言う言葉です。
あらかじめ相手の期待値を下げておいて、それを上回る"期待以上"の結果を出して満足してもらう、という事なのですが、僕はこういった小手先の"期待以上"は、長期的には効果がないと考えています。

優等生が人助けしても当たり前と思われるが、不良少年が人助けするとヒーロー扱いされる、という事例が引き合いに出され、だからいったん自分自身が不良少年になって相手の期待値を下げよう、という理屈なのだと思いますが、その時の人助けの行為自体は褒められても、そのほかの行いが不良少年という評価であれば、その人に他に期待することがそんなにありません。

人のー生涯での「ヒトから期待される総数」を「生涯期待値総数」としますと、不良少年よりも優等生の方が「生涯期待値総数」は多いわけで、期待されてから期待に応えた方が、ヒトから信頼を得るまでのリードタイムが短く、結果的に多くの「生涯信頼総数」も多くなるわけですから、わざわざ自分の実力より期待値を下げて、なんていう期待値調整はしない方が長い目で見たら得だと思います。

期待をしてもらうために優等生になるのか

では逆に、ヒトからの「生涯期待値総数」を多くもらうために、無理して優等生ぶるのが良いか、と言いますと、それもまた違います。

現実的ではない不当に高過ぎる期待が発生している場合は、現実と実力を正直に伝えて、相手の期待を正しいレベルに修正するコミュニケーションは怠ってはいけません。それを怠ると、その相手からの信頼も信用も失い、今後期待もしてもらえなくなってしまいます。

少しの背伸びくらいは良いと思います。自分一人だけではなかなか成長できるきっかけがなくても、ヒトからの期待を原動力として、成長するチャンスに変えることができるのも事実だと思いますので。

でも基本は、やはり"等身大”の期待をしてもらうことだと思います。
調整した過少の姿でもなく、背伸びし過ぎた過大姿でもない、現時点での自身の等身大で相手のためにできることで、何か期待してもらえるよう、日頃から自分自身をアップデートして準備しておくことが大切なのでないでしょうか。

そして、期待は「信用」と「信頼」へ・・・

「期待」をしてもらえたら、次はどうやって相手の「信用」を得て、そして「信頼」を勝ち取るかということに進んでいくわけですが、この続きは第2章、第3章で掘り下げていきたいと思います。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
記事を読み始める前の皆さんの期待に、少しでも応えられていましたら嬉しいです。

第2章「信用」

第3章「信頼」

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