必要性が生まれる前に技術が先に生まれる~顧客ニーズと技術の関係性について~
「2016年出版された〈インターネット〉の次に来るもの」を読み返しています。
生成AIが普及する前から、インターネットの未来としての生成AIを予見している言葉が散りばめられています。
テクノロジー進化を読み解く視点をもつことは、マーケティングの仕事をする上で必須だと最近考えています。
生成AIと向き合う問いを変えること
本屋に行くと、生成AIに関する本が山積みになっています。
しかし、どの本もプロンプト紹介のような、活用方法を紹介しただけのものが多いです。
多くの書籍・ブログなどの問いは、
生成AIをどのように活用できるか?
です。
ではなく、向き合う問いを変える必要があると考えています。
例えば、
といった問いと向き合うことで、技術進化の本質をつかみ、マーケティングの仕事に活かす視点が得られると考えています。
テクノロジー進化を読み解く視点について
マーケティング戦略を考える前に理解をしておきたいことをまとめてみました。
1.テクニウムを理解する
「検索から生成へ 生成AIによるパラダイムシフトの行方」という本は、
Chat GPTを中心とした生成AIをトレンドではなく、
変化の起点として捉えることの重要性
がわかりやすくまとまっています。
とくに、理解しておきたいのがテクニウムという概念。
このテクニウムの概念の中に、技術と人のニーズの関係性を捉えるヒントがあると思っています。
歴史を遡っても、
1. 人のニーズより技術が先に生まれる
2. 技術をベースにして人の行動が変わる
3. 技術が普及し、社会・人々のニーズが生まれる
この3つの流れで、技術進化、人の行動変化が生まれていることがわかります。
生成AIのテクノロジーもテクニウムの考え方を当てはめると、自然と生活に浸透する可能性が高いと考えることができます。
検索行動は生成AIに置き換わるという考察
書籍の中で、生成AIの登場によって、Google、Yahooなどの当たり前に根付いた検索行動に対する変化に関する考察も紹介されています。
既に生成AIは検索エンジンの中に取り込まれており、検索ではなく生成をベースに人の情報探索・意思決定が行われる未来になるのは必然だと捉えることとができます。
まずはGoogleが出しているSGEの考え方は読み込んでおきたい。