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良い戦略は、どれだけ生活の中で考え続けたか?が影響すると思う

優れた戦略やアイデアを生み出せるかは「日常でどれだけ対象のことを考え続けたか」が重要だと最近感じています。

テーマを生活の中に持ち込むこと

刀の森岡さんは、USJのマーケティングを担当している際は、本能レベルで人がテーマパークへ行く理由を理解するために、徹底的にエンタメコンテンツを生活の中に取り込んでいたようです。

少し古い記事ですが、何回か読み返している記事の中から引用します。

USJのときは、「人はなぜテーマパークに行くのか?」を本能レベルで考えました。人間がテーマパークへ行く理由を本能レベルで理解するために、ありとあらゆるエンターテイメントを勉強し、たくさんのゲームをとことんプレイし、映像コンテンツも隅から隅まで見ました。

TSUTAYA店舗で『けいおん!』のアニメDVDを借りようと思ったら『萌え系ビジュアル』のパッケージを見て恐れおののいてしまい、娘に頼んで借りてきてもらったことも(笑)。自分の守備範囲外のものも含めて実際に体験し、カテゴリーベネフィットと、それが突き刺さっている「本能」から深く理解することにしています。

刀・森岡毅氏が語る、どんな戦略でも使える“武器”とは

デザイナーの深澤直人さんからの学び

深澤直人さんという、Apple製品や、MoMAの永久収蔵品となっているINFOBAR(ガラケー)などの歴史に残るデザインに関わられている方も同じようなことをインタビューで語られていました。

深澤さんは、大学生の時から大好きなデザイナーです。

深澤「僕にとって、デザインをするための場所、というところはないんです。常にデザインを考えている状態で生きている、といいますか」

「デザインとは会話の中でふと生まれる、気の利いた冗談みたいなもの。
長い時間考え抜いて、答えを出すようなものではありません。デザインブリーフを与えられたらアウトプットのスイッチが入って、頭の中にあるものをパッと出しているだけです。
会話はウイットがなければ固くなってしまうし、人間関係もぎこちなくなってしまいますよね。それと同じで、相手を思いやり、場の空気を感じながら即応的に出したアイデアこそが、いいデザインにつながると思っています」

深澤直人が「つくる」理由。デザインと工芸、科学を行き来する「いいカタチ」の求道者

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