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ブランドの歴史は価値に変わるのか?

歴史は模倣できない。

ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論
を読みながら「ブランドの歴史」をどのように解釈し、戦略的に活用できるかを考えています。

ヒストリカル・ブランディングの書籍に書かれている内容を要約します。

1. 脱コモディティ化
歴史は模倣できない資産であり、有効活用でいるとブランドの脱コモディティ化につながる

2. コアリソースとアトラクターを定義
歴史や文化といった無形資産をコアリソース(核となる資源)と捉え、顧客にとってのアトラクター(魅了)に変えることがブランド価値を高める

この2つがポイントだと整理しています。

図解して、ヒストリカル・ブランディングの全体像を整理してみました。

ブランドの歴史を再解釈して、顧客にとって新しい意味を創ること
=脱コモディティ化(他と同じ状態から抜け出すこと)につながる思考を整理できました。

では、具体的に何を押さえてブランドコミュニケーション設計をできると良いのでしょうか?

具体的なブランドをトレースしながら考えていきたいと思います。

最近は、ラグジュアリーブランド研究をしていることもあり、シャネルをテーマに考えていきたいと思います。

シャネルを復活させたカール・ラガーフェルド

カール・ラガーフェルドは、1983年にシャネルのヘッドデザイナーに任命され、わずか10年で低迷していたシャネルをファッションシーンの最前線に戻した人物です。

今回のテーマ「ブランドの歴史は価値に変わるのか?」に関するカール・ラガーフェルドの名言。

「私はシャネルの歴史をアップデートしただけだ」

シャネルの歴史を再解釈し、新しい価値に変えたことが、カール・ラガーフェルドの言葉や仕掛けから理解することができます。

シャネルの本質とは、「女性の新しいスタイルを生み出した」ことにあり、その伝説は"CCロゴ”や"カメリアの花"といったアイコンからなるエレメントに宿っている。カールは「自分の仕事は、それを10年ごとにやってくる現代性(トレンド)に合わせて、再編集することである--。」

LEXUS NEWS カール・ラガーフェルドとシャネルの関係から考える、ブランドを永続させるために必要なこと

カールラガーフェルドの具体的な仕掛けについて見ていきましょう。

ブランドの歴史を価値に変える3つの視点

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