時系列で市場・顧客の変化を捉える:定点観測から得られる洞察とその価値について
最近読んで興味深かった本が『ストリートファッション1980-2020』です。この本では、1980年から2020年までの40年間、街を舞台にファッションの変遷を定点観測し、その社会的価値観やトレンドの移り変わりを考察しています。
「ストリートファッション1980-2020」の中では、次のように述べられています。
同じ場所で40年もの時間軸で観察され続けたファッションスタイルの変化をもとに社会の価値観やトレンドの移り変わりが考察されています。
このように、特定の事象を一時的な「点」で捉えるのではなく、定点観測を通じて「面」で捉えることで、より深い洞察が得られます。この視点を取り入れることで、よく使われるPESTやSWOTなどのフレームワークによる「外部環境分析」を、より充実させることが可能になると考えています。
ここに、定点観測の視点を取り入れることで、より分厚い分析ができるようになると考えています。
マーケティングセンスがあるとは?
過去の事実を踏まえ、事象同士の関係を分析し、トレンド仮説を立てる。このプロセスを繰り返すことで、より「面白い企画・アイデア」が生まれるのではないでしょうか。
いわゆるマーケティングセンスがある人の特徴は、市場や文化を「長い時間
軸」で捉え直して見ることを行なっているのではないでしょうか?
では、どのように長い時間軸で市場・顧客の変化を捉えて「マーケティングセンスを磨く」ことができるのでしょうか?