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「市場を俯瞰して捉える」とは何かの整理

プロジェクトの中で「市場を俯瞰して捉えるの得意ですよね」と褒めていただける機会がありました。

(褒めてもらえたのか、抽象度が高いからもっと具体的に、と指摘いただいたのかの真意は確認していません)

さて、マーケティングの仕事をする上で、市場を俯瞰してみる、つまり社会トレンドや顧客ニーズの変化などの大きな流れを掴むことの大切さはよく語られます。

しかし、
どうやって大きな流れを掴むの?
どの順番で考えるとよいの?
が曖昧になりやすいと感じています。

サボってはいけないと思う3つの思考フロー

自分がいつも意識しているのは、この3つの流れで思考することです。

この流れで考えてから戦略の話をするようにしているので、「市場を俯瞰して捉えている」ように思ってもらえると自己評価しています。

例えば、PEST分析や、4Pマーケティングミックス分析は、単体では実施しているけど、その繋ぎ込みができていないので"分析して終わり"になっていることが多いと感じています。

市場を俯瞰して捉えるための流れ

サボってはいけない3つの思考フローを、もう一つ細かく説明します。

最近は、この分析の流れに生成AIを組み込みながら思考スピードを上げる、アウトプットの質を高める工夫をするようにしています。

1. 市場・社会の変化の「兆し」に関する仮説づくり
PEST分析から重要な要素の抽出
2. 市場・社会の変化そのもに関する仮説づくり
起こり得る変化の具体的な内容=シナリオ仮説を140文字目安で言葉にする
3. 変化に対してどのようなアクションをとるかの仮説づくり
2. の変化に対してマーケティングミックス4Pの要素を適応させる

市場を俯瞰して考えるプロセス

このプロセスを丁寧に踏めるかどうかで、戦略根拠づくりや、その後のユーザーインタビューなどの具体の分析の質も変わってくると感じています。

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