![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22269645/rectangle_large_type_2_a6f0a2b5ee6d0ec44b2eedf0e29d63d0.jpeg?width=800)
ピカソのマーケティングトレースをやってみた-アーティストトレース-
マーケティングが必要だけど、まだ行き届いていない分野がたくさんあります。
例えば、アート、医療、福祉などが当てはまると考えています。
価値を伝えきれていないから、儲かりにくい・・という状態になってしまう。
そこで働く人、業界にとっても良いことではありません。
では、何ができるか?
成功した人の戦略をトレースすればヒントがあるかもしれない
成功している人をトレースする!
まずはアート領域で考えていきましょう。
実験的にピカソのマーケティングトレースをやってみました。
アーティストの戦略をトレースするので、
と名前をつけています。
ピカソは一流のマーケターだった?
このような本が出ています。
ざっくりまとめます。
・ピカソはマーケティングが上手だった
・ゴッホはマーケティングをしていなかった
ピカソが、食事中にファンの女性に絵を描いてもらいたいとお願いされて、その後に伝えた言葉は有名ですね。
「いや、30秒じゃない。40年と30秒かかってるんだよ。」
価値を伝えて、お金に変えることの大切さをピカソは知っていたし、実践していたということでしょう。
ピカソの戦略は?
では、ピカソはどんな戦略をもっていたのか?
アーティストトレースしてみたのがこちらです。
![ピカソのマーケティングトレース.001](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22269754/picture_pc_fe2286bbb2c5777b6edd22714167c08d.jpeg?width=800)
●7つの視点でピカソの戦略を読み解く
①当時の外部環境分析
②競合の定義
③価値を広めた人の特徴
④ポジショニング
⑤マーケティングミックス(4P)
⑥ピカソの成功要因を整理
⑦ピカソから現代アーティストが活かせることは?
ピカソの成功要因について考えたことを簡単にご紹介していきます。
戦略①先進性と作品量の多さというポジショニング
自らがカテゴリーをつくり、その中で第一想起を獲得するために多産戦略
ピカソは生涯で1万3500点の油絵と素描を制作したと言われています。
描いた量が多い=商品点数が多かった=販売機会が多かった
と考えられます。
また、ピカソは多様なジャンルを生み出してきたことも有名です。
つまり、新しいカテゴリーを自ら確立して、量でも質でも他の競合を圧倒していたと考えられます。
戦略②サロンでネットワーキング→販売機会を増やす
これはピカソに限らずかもしれませんが・・
ピカソはスペインからフランスのパリに移住して、意図的に美術商や最先端のナレッジが集まる場に身を置いたと考えられます。
販売機会を広げるための努力は自らしていたのではないでしょうか?
ここを現代のアーティストに応用すると、
ビジネス系のコミュニティに入り、パトロンを発掘する。
例えば田端大学や箕輪編集室などに入り込む・・・
などは戦略的にできるかなと考えてみました。
ピカソから学ぶマーケティング戦略
・サロンというチャネルの有効活用
・常に最先端のポジションをとる
・新ジャンル創出の第一想起獲得
・価値をお金に変えて伝える交渉力
・強気なプライシング(アートは交渉次第で価格上がりそう
アート領域のマーケティング分析に特化した型をつくっていきたいと考えており、詳しい方いらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたいです・・!
アートの市場構造、アートの価値評価など、もっと学びワークショップに落としていきたいと構想中です。
おすすめの書籍や記事などでも、ぜひぜひ教えて頂けると嬉しいです!
もっと、マーケティングが必要だけど届いていないところに届けていき、その領域で面白いプロジェクト動かしたいな・・と思っています。
イベント開催してみました
#アーティストトレース をテーマとしたイベントを5月5日に開催しました!
【Zoom開催】アーティストトレース-アーティストとアート作品の裏側にある戦略をトレースする-
皆さんの感想をご紹介させて頂きます!
臼井さん@TakashiUSUI と一緒に開発した #アーティストトレース のフレームワークワークを使ったイベント終了!
— 黒澤友貴/マーケティングトレース (@KurosawaTomoki) May 5, 2020
①対話型鑑賞
⇅
②アーティストトレース
⇅
③対話型鑑賞
・アート作品の見ているつもり
・アーティスト(今日はピカソ)の知っているつもり
がうまく壊れました!!
次回も楽しみ!! https://t.co/cuOI0GCFUv pic.twitter.com/jP9VIwuFOI
#アーティストトレース 歴史的背景から、あるいはその時代に生まれた技術から作家を考察するなど、多角的な視点でアートを分析する場になった。
— 臼井 隆志|Mimicry Design (@TakashiUSUI) May 5, 2020
しかも、それを自分の仕事や働き方に結びつける内省的な問いまで仕掛けられていて、黒澤さんが作ったフレームワーク恐ろしかった。次回も開催楽しみ!
ピカソのマーケティング戦略をなぞってみました。マーケトレースのフレームワークを使って、美術史を自分ごととして学べたり、ピカソがなぜ画期的だったのかを解明できた。ビジネスとアートの世界がつながった!#マーケティングトレース #アーティストトレース pic.twitter.com/gdrJTmV4tB
— ちびハム@はんなりマーケター (@asakusahammu) May 5, 2020
#アーティストトレース #マーケティングトレース
— Saki | マーケ×21卒女子大生 (@saki00001111) May 5, 2020
に参加しました!
ピカソってなんか映える!しか最初思ってませんでしたが、
ピカソがなぜ売れたのか?を考えるべく皆さんのお話聞いてて、深すぎて新しい発見がたくさんでした、、面白い! pic.twitter.com/Fpvgd1p4lY
ピカソのポジショニングマップ考えるの普段使わない思考めぐらせてめちゃくちゃおもしろかったぞ……ピカソのビジネスマインド勉強になった。時間なくてなぞる感じになっちゃったので、もっと外部環境分析からも深みを出せるようになりたい。#アーティストトレース#マーケティングトレース
— おおつか (@yas_lolq) May 5, 2020
めちゃくちゃおもしろい。
— 田中優之介/ゆーの|対話と場づくり (@yunosuketanaka) May 5, 2020
30分しかないなかで、
どんな平面をもってきて
そのどこに芸術家を位置付けるか
作風や市場や社会状況や。
たくさんの「平面」に考えを及ばせると
だんだんとその芸術家の輪郭が
見えてくる。
#アーティストトレース
アートの定義は様々あれど
— きんちゃん@広告プランナー (@kin_chan_chan) May 5, 2020
”お金を払う人”によってアートの表現が構築されていく
という切り口はマーケット視点から芸術を見ている感じがして、面白いんじゃないでしょうか。
#マーケティングトレース #アーティストトレース pic.twitter.com/aGSxHGfKRB
これから定期的にアーティストトレースのミートアップも開催していきます!
「学芸員の筋トレ」という位置づけにもできるかも…という声も上がっていたので、良い感じに広げていきたいです!
それではまた!