匿名 vs 実名、どちらへのユーザーインタビューが顧客の解像度を高められるのか?
今日は、ユーザーインタビューの「誰に話を聞くと顧客の解像度を高めることができるのか」をテーマに書いていきます。
セルフ型オンラインインタビューツールで便利になりましたよね
Uniiリサーチのようなセルフ型オンラインインタビューツールが出てきたことによって、マーケティング業界に定性リサーチ・ユーザーインタビューを行う習慣が根付いてきたと感じています。
いつもお世話になっています。
例えば、対象セグメントに5名ほどインタビューして、リアルな顧客の声を拾って…といったことは行いやすくなっています。とても良い傾向だと感じています。
便利になった一方での課題
一方で、セルフ型オンラインインタビューツール活用だと顧客の解像度を高めきれないな…と感じることも出てきています。
決して、セルフ型オンラインインタビューツールが悪いということではなく、誰に話を聞くべきかを目的に合わせて使い分ける、便利なサービスがあるから思考停止しないことが大切だと考えています。
誰にインタビューするかの考え方
誰に聞くべきかの考え方を図解するとこのようなイメージとなります。
1. 機縁法(知り合いからインタビュー対象者を集める)
2. リクルーティング法(登録パネルから募集をかけて集める)
の2つをバランスよく活用することが大事だと感じています。
機縁法(知り合いの紹介によるインタビュー対象者の集め方)は、生活者がよりオープンに自分の文脈を共有しやすくなる効果があります。この方法は、生活文脈を深く掘り下げたい場合に非常に有効です。
一方で、リクルーティング法(登録パネルから広く募集をかける方法)は、特定の市場や条件に該当する生活者を集める際に便利です。
過去の経験からも、機縁法とリクルーティング法のバランスを取ることで、より顧客の解像度を高めることができることを実感しています。