マーケティングのジレンマを乗り越える
最近、マーケティングのジレンマについて考えています。
マーケティングのジレンマとは何か?
差別化・独自性を強化するために、
市場・競合を分析し、データと睨めっこし、組織内で合意形成など、
一生懸命に努力をする中で…
あれ、いつの間にか「他と一緒」になってしまう…
このような事象を「マーケティングのジレンマ」と表現しています。
良かれと思ってマーケターが取り組んだことが…
具体的には、
・フレームワーク分析
・データ分析
・ユーザーインタビュー
etc
これらの良かれと思って取り組んでいることが、
・組織の面白い動きにストップをかけてしまう
・ブランドの可能性を狭めてしまう
などネガティブな結果に陥ることが現場ではよく起きていると感じています。
何が抜け落ちてしまっているのでしょうか?
キーワードは「直感」だと捉えています。
・論理⇆非論理
・計画⇆創発
この2つを往復しながら考えることが、面白い企画につながると考えています。
マーケターが市場調査から導き出した、
・論理・データだけ、
・計画だけ、
では、あれ、いつの間にか「他と一緒」になってしまう…
の状態に陥りやすいのではないでしょうか。
ビジネスデザイナーの濱口さんは、論理(Structured)と直感(chaotic)を往復することが、最も創造的に考えられる思考モードであり、意図的に2つのモードを切り替えることが大切だと提唱されています。
直感とは何か?
面白い企画を生み出している組織は、直感をうまく活用していることは、何となくそうだよね…と思われる方も多いと思います。
ただ、直感を使うって何???
という方が大半ではないでしょうか。
直感を上手に活用して企画をしている事例を掘り下げながら理解を深めていきましょう。
任天堂:自分の原風景と向き合って企画をつくる
世界的なゲームクリエイター宮本さんは、ゼルダを開発した時に、自分の子供の頃の風景を思い出しながら、ゲームシーンをデザインしていったと話をされています。
少し古い記事ですが、宮本さんのゼルダを生み出してきた思考プロセスは、マーケティングのジレンマを乗り越えるヒントに溢れています。