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生成AI時代だからこそ求められる、ブランドの「オーセンティシティ(信憑性・信頼性)」

「オーセンティシティ」という言葉は、以前からマーケティングコミュニケーション領域で重要性について触れられてきました。

正直、抽象的な言葉でよくわからん…
と思ってしまっていたのですが、改めて重要性を理解できてきたので整理していきたいと思います。

オーセンティシティ(authenticity):
「真実性」や「本物らしさ」を指し、何かが偽りなく、その本質を反映している状態のこと。
オーセンティック(authentic):
「本物の」や「真実の」を意味し、何かが信頼できるものであり、偽りがないことを指す。

ありのままを伝えるブランドコミュニケーション

ブランドコミュニケーションにおけるオーセンティシティとは、このような文脈で使われています。一番しっくり理解できる記事でした。

Forbes JAPANの記事を引用します。

「広告の仕事に関わる人の多くは、様々なデータを参考に可能な限り多くの人にリーチするメッセージを作ろうと考えがちだ。しかし、世の中の最大公約数を意識して尖った要素を削ぎ落としていけば、面白味のない、退屈なキャンペーンしか生まれない。オーセンティシティの観点から言うと、やるべきことはその逆で、担当者が自分のレンズを通してありのままを伝えていくことが重要だ」

Forbes JAPAN 世界最高のマーケティング責任者が語る「ありのまま」が大事な理由

皆そりゃ「ありのまま」の表現が良いよね…それは今までも同じだったのでは?
とツッコミたくなる方も多いと思うので、なぜ今「オーセンティシティ・ありのままのブランドコミュニケーション」が求められているのかを掘り下げていきます。

ありのままを伝える #demure が一大トレンドに

TikTok発で生まれた #demure(デミュア)のワードをご存知でしょうか?

demure(デミュア)とは、控えめでエレガント、そして思慮深いスタイルを強調する言葉として使われています。

ぜひ検索してみていただきたいのですが、#demureのハッシュタグはTikTokで276,300回、Instagramで98,600回使用される大きなトレンドになっています。

#demureトレンドの起点となったジュールズ・レブロンのTikTok動画はこちらです。

ジェニファー・ロペスリゾオリヴィア・ロドリゴなどのセレブたちが関連するポストをしたり、Netflix、Airbnb、Lyftといったグローバルブランドもブランドコミュニケーションで利用する言葉に発展しています。

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