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ビジネスモデルと戦略と戦術の違いを定義できているか?

最近感じている戦略を議論する場での課題について。

  1. ビジネスモデルの見直し

  2. 戦略の見直し

  3. 戦術の見直し

この3つが定義が曖昧なまま議論されてしまうことが多いということです。

さらに、経営全体の話なのか、特定事業の話なのか、マーケティングの話なのかの議論もあるため、曖昧なまま議論を進めると空中分解してしまいます。

組織の共通言語としても、変化をつくる上でどこに焦点を当てるかを考える上でも、「定義を明確にしておくこと」が大切だと考えています。

ということで、自分の頭の整理も含めて、改めてまとめたことを書いていきます。

先に実務周りの解決策をお伝えします。

戦略議論をする前に、
下記マトリックスのどの領域の議論が必要かを特定するのがオススメです。

戦略議論の焦点を合わせるためのマトリックス図
縦:経営・事業・マーケティングのレイヤー
横:ビジネスモデル・戦略・戦術
で整理して、9マスのどの部分を議論するかを判断する。

それぞれをどんな捉え方をすると良いのかを解説していきます。

改めてビジネスモデルとは何か

最初にビジネスモデルについて改めて定義を確認していきます。

改めて調べると、ビジネスモデルが経営学の中で再定義されたのは、2002年にジョアン・マグレッタが「Why Business Models Matter」が契機のようです。

日本語訳だとこちらの論文にまとまっています。

ビジネスモデルと戦略の何が違うのかが明確に定義されており、戦略策定の業務に関わる人は、読んでおくことおすすめです。

マグレッタによる「ビジネスモデルの正しい定義」の中で、このように書かれています。

ビジネスモデルがプランニング・ツールとして優れているのは「すべての構成要素が、全体としてどのように機能するか」に注意を集中させるからだ。

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