失敗から学習できるマーケティング組織をつくること
マーケティングの仕事をする上で、「失敗との向き合い方」が大事だと最近感じています。
失敗をポジティブに捉えられない組織になってしまうと、
ROIやCPAなど費用対効果をどのように合わせるか…
のような「手堅いけど、他社も同じように実践できる打ち手」だけに留まってしまいがちです。
では、良い失敗との向き合い方とはなんだろうか…
そんなことを考えていた時に1冊の本と出会いました。
一流のデザイナーの失敗との向き合い方から学ぶ
nendの佐藤オオキさんが出されている「ボツ本」。
佐藤さんが、クライアントにどんな提案をして、どんな案がボツになっているのかを理解できる面白い本です。
今日のテーマと紐づけると、
ボツ案=失敗と捉えることができます。
佐藤さんは、どのようにボツ案と向き合っているのでしょうか?
意図的にボツ案を生み出すこと
佐藤オオキさんの提案で面白いのは、プロジェクトでは複数の案を出して「必ずボツが生まれるようにしている」ことです。
例えば、書籍の中で、タカラベルモント社(理美容室向けの椅子・什器・化粧品などのビジネスを展開する会社)とnendとのプロジェクトが紹介されています。
ボツになった提案だけを見ると、薬事法に引っかかるアイデア、オペレーション的に難しいアイデアなどがあり、
「最初からボツになるのわかっていたでしょ、これは…」
と思えるものも含まれていました。
さらに…
1. ビジネスモデル提案(新しい儲け方)
2. 物の提案(新しい形や素材)
3. 空間や体験の提案(新しい体験)
と複数の領域を横断したアイデアを出し、これはプロジェクトに混乱を招きそうだな…とも感じました。
なぜ、そんなことをしているのか?