黒澤 友貴

マーケティングトレース主宰/ブランディングテクノロジー(株)CMO/書いた本:マーケテ…

黒澤 友貴

マーケティングトレース主宰/ブランディングテクノロジー(株)CMO/書いた本:マーケティング思考力トレーニング(フォレスト出版) /趣味:北欧フィールドワーク🇩🇰

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マーケティングのジレンマを乗り越える

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最近よく訪れている国デンマーク。 ・16時にみんな帰宅する ・幸福度が高い ・産業競争力ランキングでも1位 など、すごい国だと言われます。 最近、こちらの書籍「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」が話題になっていますね。 デンマークの何がすごいのかは、様々な方が、様々な視点で語られているので… このnoteでは、マーケティングを生業とする自分がデンマークに惹かれ、研究する中で、考えた「デンマークの強さの裏側」について書いてみたいと思います。 デンマー

ブランドの歴史は価値に変わるのか?

ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論 を読みながら「ブランドの歴史」をどのように解釈し、戦略的に活用できるかを考えています。 ヒストリカル・ブランディングの書籍に書かれている内容を要約します。 この2つがポイントだと整理しています。 図解して、ヒストリカル・ブランディングの全体像を整理してみました。 ブランドの歴史を再解釈して、顧客にとって新しい意味を創ること =脱コモディティ化(他と同じ状態から抜け出すこと)につながる思考を整理できました。

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「市場を俯瞰して捉える」とは何かの整理

プロジェクトの中で「市場を俯瞰して捉えるの得意ですよね」と褒めていただける機会がありました。 (褒めてもらえたのか、抽象度が高いからもっと具体的に、と指摘いただいたのかの真意は確認していません) さて、マーケティングの仕事をする上で、市場を俯瞰してみる、つまり社会トレンドや顧客ニーズの変化などの大きな流れを掴むことの大切さはよく語られます。 しかし、 どうやって大きな流れを掴むの? どの順番で考えるとよいの? が曖昧になりやすいと感じています。 サボってはいけないと思

どうすれば戦略を自分ゴト化できる組織をつくれるのか?

よく「自分ゴト化して考えよう」と言われます。 たしかに、戦略を考えるときに、チーム全員が テーマとなる領域を自分ゴト化 できていたら強いですよね。 自分ゴト化=自分だったらどう捉えるか? の視点をもつことは、マーケティングの仕事においてかなり重要だと思っています。 でも「自分ゴト化」ってけっこう難しくないですか? 興味ないものを自分ゴト化してくれ!と言われても心構えでどうにかなるものではないなと… そんなモヤモヤに対するヒントになる本と出会いました。 リサーチのは

新しい市場や文化を創り出すブランドに共通する「遊び」について

コンテンツがあまり面白くない… 仕掛けにもっと遊びが大切なのではないか… このようなことを感じたり、フィードバックをもらうことありませんか? 遊びって何?この遊びが足りないという感覚は、大切であることはわかるけど、 何をもって遊びを入れることができているのか? が曖昧になりやすいと感じています。 今日は、市場や文化創造と遊びについて書いていきたいと思います。 遊びと人間冒頭に書いたテーマを考えている中で、遊びとは何かを根底から捉え直そうと読んだ本がこちらです。 遊

良い戦略づくりと地道なデータベース作成

戦略づくりのプロセスは、ブレストやフレームワークで綺麗に整理しながらアイデアが生み出されて… と進むわけではない。 地道にユーザーインタビューを繰り返して、文字起こしをしながら発言の意味を考えたり、 地道に業界内のプレスリリースを読み込みキーワード抽出しながら、数年先にどんな変化が起きそうかを考えたり、 といった「地道に情報を整理して、情報の関係性を頭の中で整理していくプロセスから出てくる閃き」が大切だと最近強く感じています。 なぜ私たちはイノベーションにまで効率を求

生成AIをプロジェクトに取り入れるための「Stingray model」について

この問いと向き合う中で、一つ大きなヒントをもらえるモデルで出会うことができました。 人間主導で考える、AI主導で考えるプロセスが段階的に整理されたStingray model図です。 Stingrayは、魚のエイの形という意味みたいです。(なのでサムネイル画像もエイになっています。) ダブルダイヤモンドの思考は古いという問題提起 今まで創造的に考えるための思考プロセスとして当たり前に根付いていた「ダブルダイヤモンド」は、AIによって陳腐化するという問題提起が非常に的を

欧州で感じたブランドコミュニケーションの変化

欧州(アムステルダム、コペンハーゲン、パリ、ブリュッセル)を回りながらヨーロッパのブランドコミュニケーションについて調査をしてきました。 その中で、確実に変わってきているトレンドがあると感じることがありました。 ブランドコミュニケーションは 1. 「機能性だけではなく、地球・社会にとっての意味」を伝える 2. 「課題解決だけではなく、問題提起」を伝える が重要になってきていることです。 以前から何となく重要だなと感じていた視点なのですが、日本で考えられているレベルと全く