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春の朝散歩=アイヌネギ採り


北海道の田舎の春の小さな幸せは「ただの散歩」

 さてさて、今のご時世。大変な時期です。外出が自粛されているわけですが、散歩には出かけます。行くのは山奥。一緒に行くのも近所の人。ただの「散歩」です。でも「ただの散歩」が、この時期は美味しい酒のアテを手に入れる散歩にもなるわけです。


なぜならアイヌネギがあるから!

 要するに「朝のただの散歩」が「自然散策」であり「山菜採り」なわけで、田舎で暮らし仕事もする自分にとっては「フィールドワーク」であり「食料調達」なわけです(あてつけのように)。別に自慢でも何でもないのですが「もともと田舎の小経済で活動していたこと」が偶然にも、世界的に大変な今の状況下の中でも「安全で、かつ小さな幸せを感じること」ができています。

 もちろんこの先を考えると当然不安は多いですが、そんなことここに書いてもどうにもなんないわけで、今はただ「北海道の果てに訪れた、小さな春の喜び」を純粋に感じてもいいのかな。と思っています。そんなただのふんわりした記事です。(決して平和ボケしているわけではありません。いや、もしボケてたらすみません。)


てなわけで、アイヌネギお散歩スタート。家から5分ほど走らせ、今日の散歩場所へ。

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 今日は友人の新しい相棒「レラちゃん」も一緒です。
「レラ」はアイヌ語で「風」。僕らの足元をビュンビュン風のようにかわかりませんが走り回ります。時々体当たりしながら。

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 レラちゃん。超元気盛り。

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 川のせせらぎ、鳥のさえずりを聴きながら進みます。
これだけで気持ちがいい。鮮度抜群の空気。最高です。

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 のんびり散歩もそこそこに斜面へ攻めに行きます。アイヌネギのポイントは斜面に多いです。そしてトレイルのない山道を歩くのに便利なのは鹿道(鹿の通り道)。彼ら鹿たちは立派な山の先行者です。しかもラインどりが上手です。

 鹿道を辿ると「あ、ここで休んだな?随分笹食ったなぁ。樹皮食ってんなぁ。ここは確かに見晴らしいいなぁ。え?骨ある(頭蓋骨)。」みたいな感じで、鹿たちの行動に思いを馳せることができるので、ただただ辿って歩くだけでもかなり面白いのでオススメです。

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 そんなこんなで発見。
レラちゃんの鼻を使っているわけではありません。人間の能力です(笑)。多分。しかしレラちゃんがいると安心度高いです。対ヒグマの。やっぱ犬っていいなぁ。飼いたい。

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 だいたい食べる分だけ採ります。目的は散歩と探索とついでに山菜くらいですから。そして小さい株は残します。それなりのいいサイズを選んで採ります。採るときは根っこを残します。来年も再来年もまた大きくなって生えてきてほしいですから。そんな感じで採ります。夜の酒とあわせるのを想像してヨダレ垂らしながら。来年も再来年も食べて飲み続けたいですから。

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テクテク歩みを進めると、こんな巨木の株があったり。キツツキの食痕があったり。「これクマゲラっぽいなぁ」なんて話ながら。

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ぼちぼちお散歩終了。



さぁ食べるぞ〜!

 日中一仕事終えて、夜。

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 「はかま」と呼ばれる網目状のフサフサしたのをとって、水洗い。この時点でバシバシきます。香りが。ストーブの前でスマホいじってた相方も「あー!なんか匂いすると思ったー!」を駆け寄ってきました。しかも手伝ってる。おそるべしアイヌネギの引力。

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 せっせと下ごしらえして

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 今日のぶんだけ「ジュワ〜」。と一緒にたまらずビールをプシュ。
ひゃ〜うまい。今日は天ぷら。明日は卵とじ?それともパスタ?(トマトソースと合わせるとまぁうまいんです)少し保存用に醤油漬け?さて、どうしよかな。足りなくなったら近日もうちょい取りに行こうかな。


ちょっとアイヌネギ情報


 和名としては「行者にんにく」が正しいのかな?
ですが僕は道産子としてアイヌに敬意を表して「アイヌネギ」と呼んでいます。他にも色々な名称がありますね。「キトピロ」「プクサ」・・などなど
アイヌの方の生活とも深いつながりがある野草・山菜です。

ぎょう‐じゃ〔ギヤウ‐〕【行者】 の解説
1 仏道を修行する人。修行者。ぎょうざ。
2 修験道 (しゅげんどう) を修行する人。修験者。山伏。
3 「あんじゃ(行者)」に同じ。
ギョウジャニンニクの名前の由来は山にこもる修験道の行者が食べたことからと一般に言われている。また、ギョウジャニンニクを食べると滋養が付きすぎて修行にならないため、食用を禁じられたからとも言う。

詳しくはまぁ調べてみてくだい。僕が書かなくても、すでにいろんな記事や情報があります。
https://botanica-media.jp/593
これなんか結構わかりやすいです。


ということで以上、散歩とアイヌネギの日記でした。



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