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【再掲】コロナ禍におすすめの映画・小説・ゲーム



再び緊急事態宣言が出され、この暑い最中にまた巣ごもりの日々か…と
うんざりしている方も多いことでしょう。
感染者もここ数日で激増し、いよいよ本格的な”禍”が始まった感があるので、気を引き締め直さないといけません。

でも、こんな非日常だからこそ、はじめて理解できる物語や文化もあります。
「名作」と呼ばれている多くの映画や小説、アニメなどはそうした非日常の状況を描いているからです。

ふだん決して遭遇しない世界を舞台としているだけに、ある程度の年齢になるほど「非現実的!」「理解できない!」と目を背けてしまうもの。

こうした作品に自分ごととして浸れるのは非日常の今だけです。
この機会に作品を見直してみると、思いがけない発見や生きるヒントがあるかもしれません。
というわけで、各ジャンルのおすすめ作品を以下にご紹介します!

(以下、ネタバレを含みます)


感染列島

感染列島

約10年前のオーソドックスなパニックムービーですが、感染が広がる様子や医療崩壊の現場は現実と非常に近いです。
俳優陣も豪華で見応えがあります。

コンテイジョン

コンテイジョン


感染映画のハリウッド版。
感染拡大からワクチン対策までリアル過ぎるほどに描かれています。
好みにもよりますが、海外在住者には「感染列島」より身近に感じるかもしれません。


いったん映画から小説へ。

カミュ「ペスト」

言わずとしれた感染症文学の最高峰ですが、20世紀の作品なのでスペイン風邪を参考にしたようです。文学的表現が秀逸で読みやすく、ペストを人間本来の悪と見立てる深みがあります。


デフォー「ペスト」

こちらは17世紀のペストを経験した人々の実際の体験談を元に書かれたもの。ドキュメンタリーテイストでやや読みにくいとはいえ、描写のリアルさはカミュ版よりこちらの方が上かもしれません。

ボッカッチョ「デカメロン」

14世紀イタリアでペスト禍に巻き込まれた人々の物語譚。
疫病の災禍だけでなく、いろんなテイストの話が盛り込まれています。


ふたたび映画です。

風の谷のナウシカ

ナウシカ3

登場人物が全員、異様なマスク姿をしているのが今の状況に不思議なくらいマッチしています。

「この空気を吸ったらやばい…」と共感でき、世界にたちまち入り込めることでしょう。

うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー

うる星

これも古い作品ですが、非日常の世界を秀逸に描いています。
特に前半部の誰もいない繁華街がコロナ後の世界にそっくりです。
実は願望だったというオチも、コロナの到来によってむしろ過ごしやすくなった人にとっては共感できるでしょう。

人狼ゲーム

人狼


一時期流行った、誰がウソつきかを見抜く集団ゲームです。
ほとんどの人が本当のことを語るなか、潜んでいる少数の”ウソつき”を探さなければなりません。その間、プレイヤーは噛み殺される恐怖に晒され続けます。

コロナ禍ではふだん以上に、国内外の政治家、国際機関、経済関係者、医療関係者、コメンテーターらがこぞって都合のいいウソを連発しました。
極限の状況で、含まれる少数の真実とウソを見抜く
今の現実と、とても似通った性質をもつゲームです。

外出が憚られる状況が続きますが、あまり触れたことのない文化作品に
接する良い機会と捉えて有意義に過ごせるとよいですね。


#コロナ #映画 #小説 #ゲーム

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