宇宙に興味を持たせるには?
442年ぶりの皆既月食+惑星食に日本中が沸き立ちましたね。
ほぼ本能寺の変(1582年)以来の現象で、雲ひとつない好天に恵まれた観測日和のうえ1時間も続いた天文ショーに盛り上がるのも当然でしょう。
赤く輝く幽玄な月だけでなく、ちょっとした望遠鏡や双眼鏡があれば青白い点のような天王星(上の写真、月の下部)も確認できたのではないでしょうか。
地球よりはるかに大きい天王星が月にすっぽりと隠れてしまう神秘的な光景でした。日本の天王星食に限ると、過去5000年間で初だとか。
見逃してしまった方も、大丈夫。
今年2022年は天文・宇宙の当たり年なので、星空観察のチャンスです。
天王星だけでなく、先週は木星も月に近づき、11月の今週から来週にかけては、火星・金星・土星が接近します。
できれば、ちゃんとした望遠鏡を用意すると土星の輪っかや衛星も見えて、より感動するでしょう。
日々の生活に関わりがないのに人々の心を捉えてやまないもの。
最も身近なゆえに、その神秘的な魅力に気づきづらいもの。
それが宇宙。
最後に残された人類のフロンティアは科学者のみならずイーロン・マスクやホリエモンなど実業家も魅せられ、ビジネス展開もいよいよ現実的になりつつあります。
子どもに宇宙に興味をもってもらう手段やきっかけはさまざまです。
魅力を伝える入り口はどこでもよく、近年完結した壮大なスペースオペラを鑑賞するのもありでしょう。
とはいえ、最新作を存分に楽しむには10時間に及ぶ長大な歴史を理解する必要があります。子どもには複雑で難しい面もあるでしょう。
日本にも昔から優れた宇宙アニメや特撮が多数存在しますが、時代を多少感じさせるのは仕方ありません。宇宙や未来という題材を扱っていながら服装や言葉遣いが妙にレトロだったりもします。
宇宙について興味を深めるにはどうすればよいでしょうか?
やはり一番いいのは実地です。
ただ、空がきれいな場所や山のキャンプならいいですが、明るい市街地は空気もかすんでおり、天体が見えづらいもの。
そこでおすすめは、たいていの地域にあるプラネタリウムや博物館です。
惑星や星座にとどまらず、宇宙のすみずみまで幅広く知ることができます。
むしろ星が見えづらい都市部こそ、こうした環境は充実しています。
地方でも都市でも、どこにいても楽しめるのが宇宙のよいところです。
それどころか、今や仮想空間でも宇宙が楽しめます。
子ども向けアニメーションでわかりやすい動画ながら、宇宙の果てが460億光年先にあることまで伝えている高度な内容です。
また、昔ながらの図鑑も鉄板です。
こうした教育を役立てれば、将来わが子が宇宙兄弟になって宇宙に飛び立つのも夢ではないでしょう!332年後には再び惑星食がやってきますが、その頃は”地球食”を見ているかもしれませんね。
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