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JR東日本 赤字地方幹線へのこれからの対応は

先月末、JR東日本からローカル線66路線の2021年度路線別収支が発表されました

https://www.jreast.co.jp/press/2022/20221124_ho01.pdf

プレスリリースの地図を見ると、JR東日本の鉄道事業の収益構造は首都圏や新幹線の運賃収入で地方ローカル線の赤字を補填している状況を読み取ることができます

これはまさに、国の税収と同様で、大都市で納められた税金を地方に仕送りしている構造と類似しています

収支が公表されたとはいえ、赤字幅の一番大きい村上~鶴岡間の羽越本線はJR貨物の重要ルートでもあるため赤字を理由に廃線となる可能性は低いと思われますし、JR東日本も直ぐに廃線の協議をするのではなく、代替方法や様々な可能性を模索すると思われます

前行の羽越本線のような地方幹線も、盲腸線のようなローカル線も含まれています。営業係数ではローカル線が高く出る傾向にあり、赤字の絶対額では地方幹線が高い傾向にあることが伺えます

前述のとおり、地方幹線はJR貨物のルートでもあることから、実際廃線となる可能性は低いと考えられますが、赤字の絶対額はローカル線の赤字より桁違いに多いです。首都圏や新幹線の収益を地方幹線の赤字へ仕送りすることが難しくなる今後、JR東日本がどう地方幹線を維持していくか、今後の出方に注目していきたいと思います

#JR東日本 #JR貨物 #ローカル線 #赤字路線 #地方鉄道

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