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薬剤師の新しい働き方 全力特別編

今日は前編後編と2編にわたって書いてきた薬剤師の新しい働き方について全力かつ本音で語る特別編を書きます。

後編の終わりに以下のように書きました。

これまで以上に薬剤師も個人の力が必要になり、また露わにされるのではないでしょうか。

後編では今度の緊急事態とGAFAM等の巨大企業の台頭を背景に医療環境ひいては社会の形が思いもよらぬスピードで変化していくのではないかと想像(妄想)しました。
そして昨今の流れを踏まえると、場所やモノに縛られない薬剤師の働き方もありえるのではないかと考えました。
では、場所やモノに縛られない薬剤師に求められる個人の力とはなんぞや?という妄想に次ぐ妄想を繰り広げていきます笑

途中からは妄想と言いながらも割と僕は本気で考えている内容であり、また誤解も生みやすい内容であるため一部有料記事&サークルメンバー限定とします。

個人の信用とは

個人の力というのは、言い換えれば個人の信用(力)です。フリーランスやそれに近い働き方をした場合に多くの職業で必要になる力だと思います。
ここでは未来の薬剤師に求められる信用(力)について実体験と統計データをもとに考えていきます

そもそも個人の信用(力)とは「この人に任せておけば間違いはない」「この人は少なくとも仕事に関することで嘘はつかない」と他人に思われる力のことです。

現状を見てみると、少なくとも薬局薬剤師に個人の信用は求められていないし、それを獲得しようとする大きな流れは見られません。もちろんかかりつけ薬剤師制度や、それ以前から地域に根ざした活動をしてこられた先生方はおられます。ただし大局的かつ顧客目線で見た場合、サービスを選ぶ基準は社名や立地であり、薬剤師名や機能ではありません。

「この人に任せておけば間違いはない」と個人の信用で選ばれている代表的な医療職は医師です。患者の「〇〇先生に出会えてよかった」と言う言葉や他の医療職の「〇〇先生と仕事がしてみたい、できてよかった」という言葉に現れています。この2つの発言の根底にあるのは医師の仕事に対する評価であり、それは医学的に患者をよくできたかどうかという本質的な部分に対する評価から発せられています。

翻って我々薬剤師にはそれがなぜあまり無いのか。それは先述した通り社名や立地に依存したサービスを行っているからだと思います。そのサービスとは対物業務を中心とした、モノをいかに速く正しく渡すかという(Plan→Do)ものです。飲んだ後に視点を移すこと(Assesment→Feedback)で初めて薬剤師としての職能が発揮されることは度々ブログで書いてきましたし、僕自身が実践してきたことです。ここで初めて「〇〇先生に出会えてよかった」(逆も然り)という評価を日々受けることになります。僕の感覚だけかもしれませんが、在宅訪問をしてPDCAサイクルを回し始めると、医療スタッフも患者も会社に対する信用よりももっと大きな信用を橋本個人に寄せるように感じています。例えばこれは周囲でもよく聞く話で僕も数々経験したことなのですが、在宅チームの医師が変わることがよくあります。(離職率が高いため)新しく来た医師は僕のことを「お兄ちゃん」や「薬局の人」と呼んだりします。それが次第に「薬局さん」「薬剤師さん」となり、ついには「橋本さん」「橋本先生」と変化していきます。在宅をやられている先生方にとってはあるあるかもしれませんね。

これからの薬剤師には信用力が必要になる 

今後この傾向がどんどん強くなると思っています。
それは後編でも書いた昨今の技術の進展や今度の緊急事態とGAFAM等の巨大企業の台頭が背景にあります。

具体的には自宅から服薬指導や在宅訪問をする働き方です。

加えて、地域医療構想下の病院の統廃合や調剤及び配達のアウトソーシング、調剤報酬の対人化、非薬剤師とのタスクシフティングが進むと推測しています。

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