「笑われる勇気」

学生時代、初めて蛭子能収さんの漫画を見たときは、こんなクソ下手でプロか!?とビックリしたものだ。

風貌が映画「フリークス」に出てたピンヘッド姉妹のようで、マジでちょっとアタマが弱いんじゃ…と思ってた。

そんな蛭子さんの雑誌に連載する人生相談を中心に、生き方を綴ったお手軽本だ。

読者の相談に乗ってても、大好きな競輪の話が半分以上だし、オレに聞きますかね、とか、オレに相談するアナタがオカシイ、とか、面倒くさい、なんて応えたりしてて、もう素晴らし過ぎる。

結局、人からどう思われようが、全て「ま、いいか」で済ませ、基本的にそんなのはどうでもよくて、自分にとって「楽しいこと」や「好きなこと」ができればよく、それには「自分を変えない」方がいい、ということだ。

 笑われたのではなく、笑ってくれたと思えばよくて、自信を持たなければ失うこともなく、人生は楽な方、楽な方へ向かえばよい……まあ、凝れば凝るほどカレーは味が変わって不味くなるようなものだね(笑)。

示唆に富むユルユルな言葉がいっぱいだけど、これも立派な哲学・思想だと思う。

確かに、辛抱して苦労して努力したからといって報われるということはほとんどない。ただそこに意味があるとしたら、それは“続ける”ことだと思う。もし報われることがあったら、儲けもんくらいに考えた方が良いのだ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。