【古典邦画】「我が家は楽し」
YouTubeに出て来た、1951(昭和26)年の作品「我が家は楽し」。監督は中村登。
お馴染みデコちゃん(高峰秀子)に、笠智衆、山田五十鈴、佐田啓二、それに、コレがデビュー作となった18歳の岸恵子と、豪華な役者陣は揃っている。
ラストまで感心して観れる、心温まる、まさにホームドラマであった。
慎ましく貧しいながらも朗らかで楽しい日々を送る一家。
父親は、勤続25年ということで会社から表彰されることになり、金一封が渡されるが、妻と子供たちへの買い物をした帰り、電車の中で残りのお金を全てすられてしまう…。
すぐに忘れ物をしてしまう笠智衆演じる父親だが、山田五十鈴演じる妻と共に、4人の子供たちをとても大切にしている。妻は、家族に内緒で、自分の着物や宝飾品を売って、足りない生活費を工面している。
もう理想的ともいえる両親だが、1つトラブルが起こると重なってしまうもので、ボーナスをすられて、画家を目指すデコちゃん演じる長女の絵はコンテストで落選し、療養生活を送る長女の恋人は肺炎で死ぬし、さらに家族は、大家の都合で、住み慣れた家から立ち退きを迫られる。不幸の連続。
しかし、長女の絵が大家さんの目に止まったことから、事態は好転していく。長女の絵は入選、家の問題は解決して、明るく歌う家族の団欒が戻って来るのだ。
デビューの岸恵子(次女)もカワイイが、やっぱりスター扱いのデコちゃんが一番、ステキに輝いているね。
楽しい時は家族皆で笑い、悲しい時はお互いに励まし合う…この古き良き理想的な日本の家族は、アメリカのホームドラマを真似たのだろうか?
人生は、もちろん、良い時もあれば、悪い時もあるのだね(笑)。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。