【映画】「アーティスト」

2011年の公開だけど、モノクロで、ほぼ無声映画の「アーティスト(The Artist)」(ミシェル・アザナヴィシウス監督)。

1927年から1932年までのハリウッドを舞台に、音声付き映画トーキーが登場したことで、無声映画にこだわり没落していく男優と、トーキーで大活躍する新人女優を対照的に描いた。

アカデミー賞で多くの賞を受けただけあって、最近、ささくれ立ってる俺も、イイ映画だなぁ、本来、映画とはこういうものなのかなぁ、とシミジミと感動したね。映画賛美の映画でもあると思う。

無声映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、偶然、新人女優のペピー・ミラーと出会い、お互いに惹かれ合う。
ジョージはぺピーに“つけボクロ”を付けて女優の個性を教える。
ハリウッドが無声からトーキーに変わっていく中で、無声にこだわり続けたジョージは落ちぶれて財産を売り払うまでになる。
一方、ぺピーはトーキーで大スターの座に駆け上り、インタビューで「客は無声映画の大げさな演技に飽きたの。みんな私の声を聞きにくるの」と話す。
妻とも別れ、どん底に落ちたジョージは、酒に溺れ、ある日、酔って家に火を付ける。
焼け死ぬところを寸前で救ったのは愛犬だったが、新聞で記事を見たぺピーは病院に駆けつけ、彼を引き取って自宅で療養させる。
プライドを傷付けられたと思ったジョージは、自宅に戻り、拳銃で自殺しようとする。が、駆け付けたぺピーが止めて、「あなたを助けたかった…」と泣く。
そして、ペピーはジョージを俳優として復帰させるアイデアがあるという。
映画会社の社長の前でペアのタップダンスを披露するジョージとペピー。
社長は感激し、2人の主演でミュージカル映画を撮ることになる…と大団円。ハッピーエンドで楽しくなる。

いつの時代も男はこうなんだよなぁ。一旦、ある程度の地位を築くと、自信とプライドでその地位にこだわり続ける。周りの変化を認めずに批判ばかりに終始する。受け身の姿勢がなくなるわけだ。

一方、女は常に現実的だ。変化を受け入れて、さらに自分が輝くために努力するのだ。

結局、ジョージはぺピーにタップという新たな才能を見出されて助けられたわけだが、このコンビは女が先導した方が上手くいくのではないか。

それにしても愛犬が頭が良過ぎて素晴らしいが、もしやCG?

無声映画とトーキーの歴史をこういう形で観せてくれたってのは、やっぱり向こうは上手いね〜。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。