「多読術」

御尊敬申し上げる「千夜千冊」のスーパー多読家、セイゴオ先生のインタビュー新書を見っけ。

スゲ〜なぁ。

様々な情報が編集されて書籍という形で世に出るまでの、能動的な情報編集のプロセスを紐解いて、そこに人間の世界観がコミュニケーションを通して、どのように変容・形成されていくかを探るという「編集工学」を実践するために、四方八方、縦横無尽に片っ端から古今東西の書物を読みこなすなんて、絶対に真似できねえな。

知らなかったけど、読書の歴史で最も大きな変化は、「音読」から「黙読」に変わったことだという。黙読が主流になったのは14〜16世紀以降のことで、それまではブツブツ声を上げて本を読んでたらしい。ヨーロッパ中世の図書館なんて閲覧ブースにはちゃんと衝立があったんだって。

人類は黙読するようになって、脳の中にある“無意識”の領域が大きくなったんじゃないかと。

本にある情報と情報を繋げてみて、そこに別の意味を発見する手法は、まるでウィリアム・バロウズの“カットアップ”みたいだね。

今からは、やはりITとの関係だよなぁ。ネット上のテクノロジーとコンテンツをどのように読書行為と読書編集に適合させていくか。デジタルvs読書。

最後に、日本は“読書は孤独な行為”と決めつけてるところがある。リテラシー教育にも、もっと多読と討議をセットにした「共読」を取り入れるべきだという。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。