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菊池医療刑務支所

去年のFBから。

先日の国立療養所・菊池恵楓園の見学の続き。

昨日の熊日新聞に、恵楓園の近くにある「旧・菊池医療刑務支所」が壊されるかもしれない、と記事が出てたので、じゃあ、その前に見てこよう!と行ってきた。

ココは、全国で唯一(!)、ハンセン病患者の犯罪者だけを隔離・収容した施設で、1953年に開設され、97年の「らい防止予防法」の廃止に伴い閉鎖となった。それ以来、立入禁止の廃墟となってた訳だが、周りを高いコンクリの壁で阻まれており、同じくコンクリの冷たい無機質な建物の中には、ハンセン病患者隔離のための独特の独居房などが設置してあるという。

扉が開いてたので、シレ〜っと中に入ろうとしたら、庭で作業してたオッチャンに、「ココは入れませんよー!」と怒られちゃった。へへへ。

冤罪の「菊池事件」被告の特別法廷はココで開かれたんだってさ。へー。

受刑者の罪名は窃盗、障害、暴行、恐喝などの軽犯罪が多く、44年の歴史の中で重犯罪の殺人はたったの3人だけだって。トータルでも、収容者は数百名。へー。

冬の前の冷たい風が吹くだだっ広い芝生の土地に、コリャ絶対なんかあるなと思わせるように、国道からある程度距離を置いて建ってる、風化して汚れた灰色になった不気味な建物は、ココはきっと治外法権で、犯罪者とはいえハンセン病患者は人権も無視したひどい扱いを受けたのだろうと思わせるには充分だったよ。さて、いつ壊されるのかな?

「らい」だから、「らららい♩、らららい♫」と藤崎マーケットを歌っちまった。メッチャ不謹慎でゴメンナサイm(._.)m。

その後、イベントで賑わってた農業公園を通る際、熊本電鉄・菊池線の、唯一、路上に埋め込むように残ってるレールと、その裏にある木造の大池変電所跡を見た。変電所って、電車を走らせる電気を作るところ?
ズケズケ入って散策してきたけど、ココはすでに売却されて、個人の所有地となってるんだぁ。知らなかった。
竹林に囲まれた古い崩れそうな変電所跡を覗くと、中に、今はない孔子温泉の看板が。入湯客も多くて賑わってた頃だろうなぁ。

菊池線が廃止されてから、すでに32年が経ってるけど、電車が通ってた面影と歴史を感じれて良かったね。決して鉄ちゃんじゃないけど。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。