【映画】「永遠のこどもたち」

サスペンス・ホラーかな?「永遠のこどもたち(El Orfanato)」(2007・フアン・アントニオ・バヨナ監督)。

ゴシック的なダーク・ファンタジーの要素もあるかもしれないが、主人公の、孤児院再建を目論むラウラが、自身の幼少期に還って周りの子供たちの霊に接して、孤児院の秘密を炙り出す。

ラウラは、夫と7歳の息子シモンとともに、閉鎖された孤児院の建物に移り住む。孤児院を再開して障害のある子供たちの世話をするためだ。息子シモンも障害があったが、時折、空想上の友達と遊んでる姿を見て、ラウラは不安を感じ始める。そして、孤児院開設準備のパーティーで、シモンが姿を消してしまう…。

子供が人形に人格を持たせたり、空想上で友達らを作って遊ぶのは珍しくないが、あまりにもリアルで頻繁だと、確かに不気味だ。俺も今だに空想する(Hなこと多し 笑)のは好きで、起承転結まで考えたりするけど。

また、この古い孤児院の屋敷には隠し部屋がある。息子シモンが、長いこと、行方不明になったのは、結局、子供達の霊に誘われて階段の下の部屋に入って落ちてしまい、出て来れずに冷たくなってしまったということだけど、ラウラ自身もこの孤児院出身で、幼少期のトラウマが事件に大きく関係してるわけだ。

屋敷を訪ねて来た不気味な老婆の過去を調べると、以前、この孤児院で働いてて、奇形の、エレファントマンみたいな布を被った息子がいて、その息子は子供達のイタズラによって死んでしまったのだ。自分の子供を殺された老婆は、復讐として孤児院の子供達全員に毒入りケーキを与えて皆殺しにしてたのだ。

殺された子供達の霊がシモンにもわかってて、後にラウラも感じて謎を解く。シモンが死んでた部屋は、老婆の奇形の息子が監禁されてた部屋だった。奇形の息子の霊に呼ばれたんだな。

シモンの遺体を抱えて苦悶の叫び声をあげるラウラ。ついに彼女は決心して薬を大量に服用して自殺してしまう。彼女はシモンをはじめ、孤児院仲間とあっちの世界で永遠に幸せに暮らす…なんてアホな!墓参りをする残された旦那が可哀想。幼少期の出来事・トラウマが最期まで影響を与えたってことか。面白かったけど後味の悪い映画だった。

古い屋敷だから、ドアが開いたり、ギシギシミシミシ鳴る音でもビビったけどね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。