「エル・トポ」

著名人も絶賛したというカルトムービーの金字塔、あのアレハンドロ・ホドロフスキー監督の「エル・トポ」を観た。前にも観たよ、コレ。

俺の大好きなグロ要素はいっぱいなんだが、前衛的な映画ってのは、観る方もパワーがないと疲れるねー。そんなに前衛的でもないんだが。わざとチープに作ってる感じがするけど、これも演出かしらん。

裸の息子とともに旅をするガンマン、エルトポが拾った女に言われるがままに、息子を捨て、卑怯な手を使って、次々と達人を撃って行く。でも、四人目の仙人の自殺で虚しくなり、銃を捨てる。次に、フリークスばかりの下界の村で預言者みたいになって崇められ、村を救おうと町に行く。町でフリークスの女と結婚式を挙げようして、かつて捨てた息子に会う。息子と下界に通じるトンネルを掘って、フリークス達は町に出る。しかし、町の市民は銃でフリークス達を撃ってしまう。エルトポも撃たれるが、不死身で逆に市民を撃って、自ら焼身自殺する。息子とフリークスの女は、新たなエルトポの赤ちゃんとともに旅に出る……まあ、だいたいこんなストーリー。

うーむ。俺には、ハナから前衛的な映像よりも、映画らしい真っ当なストーリーの中で前衛的なテーマを表現する映画の方がイイかも。

しかし、よくこんなに奇形や異形の連中を集めたね。あっ、エルトポを演じてるのは、ホドロフスキー監督本人なんだねー。監督の父に対する愛情と憎悪の表現かもしんない。また、劇的な人生の不条理を表したかったのか。やっぱりキリストが大きなモチーフになってるね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。