「時代を動かす言葉」

「読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても」。

平成10年の、皇后美智子さんのこの言葉が最も感動を受けた。

元新聞記者だった著者(故人)が、長いジャーナリスト生活他(昭和20〜平成11年)の中で耳にした印象深い言葉を集めたもの。

コレも地元図書館の10円リサイクル本。

名言とまでいかなくとも、感情にまかせて、ふと発した言葉が、メディアを通して、一人歩きして大きくなって、言った人の人格まで変えちゃうことはよくあることだ。

なるほど〜、裏にはこんなことがあったのねぇ、と、こうやって公にされると理解もするけど。最近は、上から下まで、優等生みたいな言葉ばかりでつまらない。実は、言葉って怖いものだけど。

ジャーナリストらしく、皇族や政治家、企業人の言葉が多い。

「社会党の天下になったら、野球、野球っていってられるかどうか、わかりませんからねぇ」by 長嶋茂雄

「ブルジョワは殺す」by 岡本公三

「いやだから、いやだ」by 内田百閒

「人類が二十一世紀を切り抜けるかどうかは五分五分だと思ってます」by 山崎正和


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。