【映画】「ONCE ダブリンの街角で」
いろいろと疲れることが多かった正月だけど、癒される初々しいステキな恋愛(?)映画を観た。「ONCE ダブリンの街角で(Once)」(2007年・アイルランド、ジョン・カーニー監督)。
低予算の映画だけど、ダブリンのストリート・ミュージシャンの男と、彼の音楽に惹かれたチェコ系移民の花売りの女が、音楽を通して交流する話だ。
男は英国・ロンドンに行ってしまった恋人を想う曲を歌い、女は別居中の夫との間に子供もいる。
男は女に魅力を感じて家に招待した際に「泊まっていけば」と誘うが、女は怒って拒否する。
でも、2人でバイクに乗った時に、男は「今も夫を愛しているのか?」と問い、女はチェコ語で「Miluju tebe」と答える。チェコ語なので男には意味がわからなかったが、「私が好きなのはあなたよ」という意味。
2人は、仲間を集めて男の曲をレコーディング、女もピアノを弾いて歌って、デモを作製する。
そして、男はデモを持ってプロを目指して元カノのいるロンドンへ渡り、女の元には別居中の夫が帰って来る。
なんとも、もどかしい切ない恋。また男の作る曲がお互いの境遇に合ったものばかりでキュンキュンものだ。
結局、2人の恋は実ることはなかったのだ。男は元カノと話すためにロンドンへ行き、女は子供のため、親のため、現実的な判断で元夫と寄りを戻す。
特に女はオトナな対応だけど、お互いに選んだ道が正しいかどうかはわからない。やや不満も残る展開だからこそ2人に想いを馳せて、中年オヤジでもキュンキュンと感動できたのだ。
プロを夢見てロンドンに渡る男と、責任を持って現実と向き合う女。こんな男と女の違いが出ることってよくあるよねー。
男はロンドンへ行く日、女にピアノをプレゼントで送るが、女はピアノを弾く時だけ男を思い出すのだろうか。
俺は、いつも夢見るガキだから、そんなのイヤだなぁ。刹那的にとりあえずヤっちゃうだろうなぁ。
確かにonceって一回、一度って意味だわ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。